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シーマン飼育13日目
シーマンの体が茶色に変化していた。4匹中、2匹には手も生えていた。
足には立派な水かきも。そろそろ陸に上がるということなのだろうか。
『さみーぞー』『凍え死ぬでべそー』などとうるさいので、せっせとヒーターを
入れていると、『まーたお前こんな時間かよ。ま、明日っつーかもう今日だけど、日曜だからいいけど』などと抜かしやがる。
さらに『そろそろ人事異動の季節だな』『毎晩こんなことやってるお前・・・
やばそうだな』いっぺん水槽の水グツグツ沸騰させたろか(怒)
と突然、『なんかめまいする~』の声が。またもや共食いだ。まだ手の生えてない子が、手がある子の体液を吸っていた。成長速度と強弱関係は比例しているわけではないようだ。手のある子が1匹、手の無い子が2匹の計3匹になってしまった。
これ以上共食いが連鎖しませんようにと祈りつつ、残った子達をくすぐりの刑に
処した。
シ『お前パソコン持ってるか?』
マ『うん』
シ『マックか?』
マ『ウィンドウズ』
シ『ウィンドウズかー。経営者ってやっぱウィンドウズ多いな。メーカーは?』
マ『富士通』
シ『へー。健さんのヤツな。』
よくご存知で。このゲーム発売当初(1999年)にはもう健さんがCMやってたわけか。今はキムタクだけど。たぶん。
シ『昔はコンピューターなんて、家1軒分くらいのデカさだったわけ。
だからパーソナルコンピューターなんて「パーソナルジャンボジェット機」
とか「パーソナル人工衛星」とかくらい矛盾に満ちた言葉だったんだよ。
家庭用サイズなんて考えられない世界だったわけよ。それが今じゃなー』
などと語ったのは、手の生えてる子だった。
体の成長と共に口も達者になっていくのだろうか。
そして、突然また『名前つけさせてやるよ』との申し出が。
ふっふっふ。今度はちゃんと考えてあったので、慌てる事はなかった。
ヒデキ・ゴローとくればその次はもちろん・・・そう。ヒロミ。
これで御三家が揃ったわけだ。2世代にわたって。あとの2匹は何て名前に
しようかなぁ、などとうきうき考えていたら、
『誰か俺の血ぃ吸ってる?』とボソッと声が。また共食いだ。あぁ。
こうして、残り2匹になってしまった。なんとか2匹仲良く揃って地上を歩く姿を
見たい・・・と痛切に思う。
そうこうしているうちに、まだ手の無かった子に、ぴろん、と細い手が生えて
きていた。恐ろしく成長が早いなぁ、と観察していたら、この子にまで
『名前つけさせてやるぞ』と突如言われてしまった。しまった。
こんなに展開が早いとは。すみません。お父さんまだヒロミしか考えてません
でしたぁぁぁ(汗)あまり待たせるとシーマンの機嫌が悪くなるので、悠長に
考えている時間などない。えっとえっと、片方がヒロミなんだから、もう片方は、えっとえっと・・・
マ『決まりました!』←決まったらこう言えとシーマンから言われてる
シ『よし、じゃぁ俺がハイ、と言ったらその名前を3回言え。ハイ』
マ『お蝶夫人!』
シ『ハイ』
マ『お蝶夫人!』
シ『ハイ』
マ『お蝶夫人!』
夜更けに一人、コントローラーに向かって『お蝶夫人!』と叫び続ける
マスター、3●才。宗方コーチも天国で泣いているだろう。
そして、あーあ。せっかく御三家だったのに、岡ヒロミ&お蝶夫人ペアに
なってしまった。まぁよしとしよう。いえ、よろしくてよ。
それから、ヒロミが突然こんな話を振ってきた。
シ『お前、まーたなんか悩んでんのか?』
また、と言われてもかつてそんな話はした覚えはないのだが、
面白そうなので話を合わせてみる。
マ『うん』
シ『人間関係か?』
マ『そう』
シ『人間関係かー。ほんと消耗するんだよなー。距離が近いと尚更なー。
で、相手は誰?』
マ『彼氏』(再び妄想開始)
シ『恋愛問題かー。恋をすると盲目になっちゃうんだよなー。確かお前旦那居る
って言ってなかったっけ?じゃぁ不倫ってヤツか。でも心の赴くまま
身を任せてみるってのもたまにはいいんじゃない?じゃーねー』
ぬぉぉぉ。ヒロミが不倫推奨派だったとは。そういえば確かゴーの方のヒロミは
不倫疑惑で離婚したのではなかったか。やっぱりな。
そしてその後、なぜかお蝶夫人からも全く同じ質問をされた。
せっかくなので今度は『彼氏』ではなく『旦那』に変えてみた。
シ『で、相手は誰?』
マ『旦那』
シ『夫婦の問題かー。それは難しいんだよなー。で問題は浮気かなんか?』
マ『そう』
シ『旦那が浮気したわけ?』
マ『そう』
シ『そっかー。それは大変だな。まぁでもお前んとこは子供居ないわけだし、
あとはどっちが俺達を引き取るかだけ決めてくれれば、俺はそれで問題
ないから。あばよ』
お・・・お蝶夫人がそんなこと言っちゃ駄目ぇぇぇ(泣)
明らかにわしのミスだ。命名ミスだ。そのうちお蝶夫人の口から寒いオヤジギャグを聞かされてしまう日も来るのだろうか。た・・・楽しみですわ。
虫カゴの中は蛾×3・蛹×1・芋虫×2・卵2 保管器に芋虫×3。
早くご飯食べるようにならないかなぁ。
ヒロミは手足がすっかり太くなり、尾びれはもうオマケ程度に退化した。
体には緑っぽい模様も表れ始めている。一方、お蝶夫人はまだ尾びれが大きく、
手足もそれほど発達してきていない。成長速度の差はなかなか縮まらないようだ。
マ『おーい』
シ『俺はお前の奴隷じゃないんだから、そうやって言葉ひとつで簡単に呼ぶな。
失礼だな。俺だって一人で静かに考えごとしたい時くらいあるんだよ。で?』
マ『元気?』
シ『まぁな』
マ『お腹空いてない?』
シ『別に空いてない』
マ『調子どう?』
シ『俺の調子がいいか悪いかなんて、全てお前次第なんだよ。俺に尋ねる前に、
自分の世話がちゃんと行き届いてるのかどうか、まず自問しろ』
マ『・・・』
憎たらしさが数段UPしているようだ。親の性格の悪さを受け継いでいるどころか、すでに相当超えていると言っていい。でも面白いので沢山話しかけてしまう。
マ『しーまーん』
シ『お前にこうやって気軽に呼ばれてホイホイ出てくる俺って、
お前の一体なんなんだろうな』
マ『恋人』
シ『なんだよそれ(怒)』
また、
シ『お前パソコン持ってるって言ってたよな?何に使ってるんだ?』
マ『仕事』(うそ)
シ『ふーん。昔はさ、ワープロとかパソコン使ってると字が書けなくなるって
言われてた時代があったんだよ。知ってるか?』
マ『うん』
シ『あったんだよ、確かにそんな時代が。お前もパソコン使ってて
字書けなくなったと思うか?』
マ『うん』
シ『それはお前が元々字を知らねーだけだろ』
マ『・・・』
つくづく憎たらしい。親の顔が見たいもんだ。ね、天国のヒデキとゴロー。
と、珍しくシーマンの方から声を掛けてきた。
シ『おーい。誰かいねーのかよー』
マ『はーい』
シ『あのさー、俺達は水分が不足するとつれーんだよ。ガゼー博士
(シーマンの生みの親)の残したスプリンクラーがあるはずだから、
ちょっと十字キーで探してくんない?』
十字キーというのは、コントローラーについてる方向ボタンのことで、水温調節や酸素供給などシーマンの世話をするのに使う物だ。なんだなんだ?とさっそく
探してみると、前回まで無かったはずのスプリンクラー調節機能がちゃぁんと
出現していた。すごいなぁ、成長に合わせて色々出てくるんだなぁと感心しつつ、スプリンクラーでしゃぁしゃぁ水を撒きまくる。
すると、なんと。2匹とも早速いそいそと上陸開始!
しかも・・・ゲコゲコ機嫌良さそうに鳴いてやがるではないか!
ぬぇ!?ち、ちみ達って、もしや・・・
カエルだったですか!?(汗)
き、気付かなかった・・・。
そういえば・・・よく考えたら、おたまじゃくしの次はカエルだよな、普通。
なんで今まで気付かなかったんだろ・・・。手も足も生えてきて、陸に上がりそうなことも分かってたのに。あまりに顔がアレだからか?こんな顔のカエルが誕生
してしまうことを、心の何処かで拒否していたのだろうか。
・・・ふっ。まぁいい。よしとしよう。だてにウン十年かえる好きをやってきた
わけではない。立派に育て上げてみせようではないか。
例え、おっさん顔の性格悪いカエルであろうともぉぉ(血涙)
ゲコ。ゲコゲコ。陸地に上がれたのがよほど嬉しいと見えて、ヒロミもお蝶夫人も、しきりに鳴いていらっしゃる。鳴く前に喉ががぶがぶ膨らむのがちょっと
キモイぞ。ぴょこぴょこ跳ねたり、ドボンと水に飛び込んでみたり、活発に
動いている。どうやらすこぶるご機嫌さんのようだ。もっと有頂天にして
差し上げましょう、と褒めちぎり攻撃をしたら、案の上乗ってきた。
シ『お前、俺のこと好きになってきたんだろ。好きって言ってみろよ』
マ『好き』
シ『?(認識されず)』
マ『好き』
シ『?(認識されず)』
マ『ス・キ』
シ『?(認識されず)』
マ『ス・キ!』←マイク割れんばかりの大声
シ『はい、はい、はい、はい、4回。もう分かったから』
どうやら音声ソフトが認識しなかったのではなく、わざと何回も言わせたかった
だけらしい。ぬぉぉぉなんてイヤな男なんだ。イヤラシイ。けっ。
そんなことしているうちに、ヤツらがフワァァとあくびをし始めたので、
そろそろ眠いのだな、とライトを消して『おやすみ』と挨拶すると、
『おやすみー。ゲコ』と挨拶を返してくれた。
・・・くぅぅぅ。このたったひと言で、今までの憎たらしさも全部チャラだ。
ずるいぞ。でも可愛いぞ。ちくしょぉぉぉぅ。ギリギリギリ。←歯ぎしり
虫カゴの中の蛾が1匹減っていた。やはりクモにやられたようだ。
シーマンがカエルになったということは、やはり舌をピュッと出して飛んでる虫を食べるのだろうか。それなら蛾を沢山育てておかねば、と思い、保管器にキープ
していた芋虫たちを全部虫カゴに戻そうとした。が『ここにはこれ以上入れられません』と警告が出てしまった。虫カゴの中の生態系を乱すな、という事なのか。
確かにこれ以上芋虫が増えたら、限りある植物が全部食い荒らされてしまうものな。こんな所にも、自然界の厳しさを実感させられた。一見悪者のクモも、
この小さな生態系のバランスをとるための重要な構成要員なのだな。
足には立派な水かきも。そろそろ陸に上がるということなのだろうか。
『さみーぞー』『凍え死ぬでべそー』などとうるさいので、せっせとヒーターを
入れていると、『まーたお前こんな時間かよ。ま、明日っつーかもう今日だけど、日曜だからいいけど』などと抜かしやがる。
さらに『そろそろ人事異動の季節だな』『毎晩こんなことやってるお前・・・
やばそうだな』いっぺん水槽の水グツグツ沸騰させたろか(怒)
と突然、『なんかめまいする~』の声が。またもや共食いだ。まだ手の生えてない子が、手がある子の体液を吸っていた。成長速度と強弱関係は比例しているわけではないようだ。手のある子が1匹、手の無い子が2匹の計3匹になってしまった。
これ以上共食いが連鎖しませんようにと祈りつつ、残った子達をくすぐりの刑に
処した。
シ『お前パソコン持ってるか?』
マ『うん』
シ『マックか?』
マ『ウィンドウズ』
シ『ウィンドウズかー。経営者ってやっぱウィンドウズ多いな。メーカーは?』
マ『富士通』
シ『へー。健さんのヤツな。』
よくご存知で。このゲーム発売当初(1999年)にはもう健さんがCMやってたわけか。今はキムタクだけど。たぶん。
シ『昔はコンピューターなんて、家1軒分くらいのデカさだったわけ。
だからパーソナルコンピューターなんて「パーソナルジャンボジェット機」
とか「パーソナル人工衛星」とかくらい矛盾に満ちた言葉だったんだよ。
家庭用サイズなんて考えられない世界だったわけよ。それが今じゃなー』
などと語ったのは、手の生えてる子だった。
体の成長と共に口も達者になっていくのだろうか。
そして、突然また『名前つけさせてやるよ』との申し出が。
ふっふっふ。今度はちゃんと考えてあったので、慌てる事はなかった。
ヒデキ・ゴローとくればその次はもちろん・・・そう。ヒロミ。
これで御三家が揃ったわけだ。2世代にわたって。あとの2匹は何て名前に
しようかなぁ、などとうきうき考えていたら、
『誰か俺の血ぃ吸ってる?』とボソッと声が。また共食いだ。あぁ。
こうして、残り2匹になってしまった。なんとか2匹仲良く揃って地上を歩く姿を
見たい・・・と痛切に思う。
そうこうしているうちに、まだ手の無かった子に、ぴろん、と細い手が生えて
きていた。恐ろしく成長が早いなぁ、と観察していたら、この子にまで
『名前つけさせてやるぞ』と突如言われてしまった。しまった。
こんなに展開が早いとは。すみません。お父さんまだヒロミしか考えてません
でしたぁぁぁ(汗)あまり待たせるとシーマンの機嫌が悪くなるので、悠長に
考えている時間などない。えっとえっと、片方がヒロミなんだから、もう片方は、えっとえっと・・・
マ『決まりました!』←決まったらこう言えとシーマンから言われてる
シ『よし、じゃぁ俺がハイ、と言ったらその名前を3回言え。ハイ』
マ『お蝶夫人!』
シ『ハイ』
マ『お蝶夫人!』
シ『ハイ』
マ『お蝶夫人!』
夜更けに一人、コントローラーに向かって『お蝶夫人!』と叫び続ける
マスター、3●才。宗方コーチも天国で泣いているだろう。
そして、あーあ。せっかく御三家だったのに、岡ヒロミ&お蝶夫人ペアに
なってしまった。まぁよしとしよう。いえ、よろしくてよ。
それから、ヒロミが突然こんな話を振ってきた。
シ『お前、まーたなんか悩んでんのか?』
また、と言われてもかつてそんな話はした覚えはないのだが、
面白そうなので話を合わせてみる。
マ『うん』
シ『人間関係か?』
マ『そう』
シ『人間関係かー。ほんと消耗するんだよなー。距離が近いと尚更なー。
で、相手は誰?』
マ『彼氏』(再び妄想開始)
シ『恋愛問題かー。恋をすると盲目になっちゃうんだよなー。確かお前旦那居る
って言ってなかったっけ?じゃぁ不倫ってヤツか。でも心の赴くまま
身を任せてみるってのもたまにはいいんじゃない?じゃーねー』
ぬぉぉぉ。ヒロミが不倫推奨派だったとは。そういえば確かゴーの方のヒロミは
不倫疑惑で離婚したのではなかったか。やっぱりな。
そしてその後、なぜかお蝶夫人からも全く同じ質問をされた。
せっかくなので今度は『彼氏』ではなく『旦那』に変えてみた。
シ『で、相手は誰?』
マ『旦那』
シ『夫婦の問題かー。それは難しいんだよなー。で問題は浮気かなんか?』
マ『そう』
シ『旦那が浮気したわけ?』
マ『そう』
シ『そっかー。それは大変だな。まぁでもお前んとこは子供居ないわけだし、
あとはどっちが俺達を引き取るかだけ決めてくれれば、俺はそれで問題
ないから。あばよ』
お・・・お蝶夫人がそんなこと言っちゃ駄目ぇぇぇ(泣)
明らかにわしのミスだ。命名ミスだ。そのうちお蝶夫人の口から寒いオヤジギャグを聞かされてしまう日も来るのだろうか。た・・・楽しみですわ。
虫カゴの中は蛾×3・蛹×1・芋虫×2・卵2 保管器に芋虫×3。
早くご飯食べるようにならないかなぁ。
ヒロミは手足がすっかり太くなり、尾びれはもうオマケ程度に退化した。
体には緑っぽい模様も表れ始めている。一方、お蝶夫人はまだ尾びれが大きく、
手足もそれほど発達してきていない。成長速度の差はなかなか縮まらないようだ。
マ『おーい』
シ『俺はお前の奴隷じゃないんだから、そうやって言葉ひとつで簡単に呼ぶな。
失礼だな。俺だって一人で静かに考えごとしたい時くらいあるんだよ。で?』
マ『元気?』
シ『まぁな』
マ『お腹空いてない?』
シ『別に空いてない』
マ『調子どう?』
シ『俺の調子がいいか悪いかなんて、全てお前次第なんだよ。俺に尋ねる前に、
自分の世話がちゃんと行き届いてるのかどうか、まず自問しろ』
マ『・・・』
憎たらしさが数段UPしているようだ。親の性格の悪さを受け継いでいるどころか、すでに相当超えていると言っていい。でも面白いので沢山話しかけてしまう。
マ『しーまーん』
シ『お前にこうやって気軽に呼ばれてホイホイ出てくる俺って、
お前の一体なんなんだろうな』
マ『恋人』
シ『なんだよそれ(怒)』
また、
シ『お前パソコン持ってるって言ってたよな?何に使ってるんだ?』
マ『仕事』(うそ)
シ『ふーん。昔はさ、ワープロとかパソコン使ってると字が書けなくなるって
言われてた時代があったんだよ。知ってるか?』
マ『うん』
シ『あったんだよ、確かにそんな時代が。お前もパソコン使ってて
字書けなくなったと思うか?』
マ『うん』
シ『それはお前が元々字を知らねーだけだろ』
マ『・・・』
つくづく憎たらしい。親の顔が見たいもんだ。ね、天国のヒデキとゴロー。
と、珍しくシーマンの方から声を掛けてきた。
シ『おーい。誰かいねーのかよー』
マ『はーい』
シ『あのさー、俺達は水分が不足するとつれーんだよ。ガゼー博士
(シーマンの生みの親)の残したスプリンクラーがあるはずだから、
ちょっと十字キーで探してくんない?』
十字キーというのは、コントローラーについてる方向ボタンのことで、水温調節や酸素供給などシーマンの世話をするのに使う物だ。なんだなんだ?とさっそく
探してみると、前回まで無かったはずのスプリンクラー調節機能がちゃぁんと
出現していた。すごいなぁ、成長に合わせて色々出てくるんだなぁと感心しつつ、スプリンクラーでしゃぁしゃぁ水を撒きまくる。
すると、なんと。2匹とも早速いそいそと上陸開始!
しかも・・・ゲコゲコ機嫌良さそうに鳴いてやがるではないか!
ぬぇ!?ち、ちみ達って、もしや・・・
カエルだったですか!?(汗)
き、気付かなかった・・・。
そういえば・・・よく考えたら、おたまじゃくしの次はカエルだよな、普通。
なんで今まで気付かなかったんだろ・・・。手も足も生えてきて、陸に上がりそうなことも分かってたのに。あまりに顔がアレだからか?こんな顔のカエルが誕生
してしまうことを、心の何処かで拒否していたのだろうか。
・・・ふっ。まぁいい。よしとしよう。だてにウン十年かえる好きをやってきた
わけではない。立派に育て上げてみせようではないか。
例え、おっさん顔の性格悪いカエルであろうともぉぉ(血涙)
ゲコ。ゲコゲコ。陸地に上がれたのがよほど嬉しいと見えて、ヒロミもお蝶夫人も、しきりに鳴いていらっしゃる。鳴く前に喉ががぶがぶ膨らむのがちょっと
キモイぞ。ぴょこぴょこ跳ねたり、ドボンと水に飛び込んでみたり、活発に
動いている。どうやらすこぶるご機嫌さんのようだ。もっと有頂天にして
差し上げましょう、と褒めちぎり攻撃をしたら、案の上乗ってきた。
シ『お前、俺のこと好きになってきたんだろ。好きって言ってみろよ』
マ『好き』
シ『?(認識されず)』
マ『好き』
シ『?(認識されず)』
マ『ス・キ』
シ『?(認識されず)』
マ『ス・キ!』←マイク割れんばかりの大声
シ『はい、はい、はい、はい、4回。もう分かったから』
どうやら音声ソフトが認識しなかったのではなく、わざと何回も言わせたかった
だけらしい。ぬぉぉぉなんてイヤな男なんだ。イヤラシイ。けっ。
そんなことしているうちに、ヤツらがフワァァとあくびをし始めたので、
そろそろ眠いのだな、とライトを消して『おやすみ』と挨拶すると、
『おやすみー。ゲコ』と挨拶を返してくれた。
・・・くぅぅぅ。このたったひと言で、今までの憎たらしさも全部チャラだ。
ずるいぞ。でも可愛いぞ。ちくしょぉぉぉぅ。ギリギリギリ。←歯ぎしり
虫カゴの中の蛾が1匹減っていた。やはりクモにやられたようだ。
シーマンがカエルになったということは、やはり舌をピュッと出して飛んでる虫を食べるのだろうか。それなら蛾を沢山育てておかねば、と思い、保管器にキープ
していた芋虫たちを全部虫カゴに戻そうとした。が『ここにはこれ以上入れられません』と警告が出てしまった。虫カゴの中の生態系を乱すな、という事なのか。
確かにこれ以上芋虫が増えたら、限りある植物が全部食い荒らされてしまうものな。こんな所にも、自然界の厳しさを実感させられた。一見悪者のクモも、
この小さな生態系のバランスをとるための重要な構成要員なのだな。
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