goo

焼酎(つくり2):令和2年2月2日のこと

(前回の続き)
本格焼酎の蒸留には「常圧蒸留」と「減圧蒸留」がある。

「常圧蒸留」とは、
通常の気圧で、アルコールの沸点(摂氏80度ほど)で蒸留する方法。
原料由来の風味や麹の個性を残すことができる。
「減圧蒸留」とは、
蒸留機内の気圧を低くすることで、アルコールの沸点を下げて蒸留する方法。
ゆっくりと低温(摂氏40~50度)で蒸留することで、
クセのないスッキリとした味わいになる。
これには、もう少し説明を入れると分かりやすいかも知れない。



小学生の頃、理科の授業で…。
フラスコを加熱し、その蒸気を抽出し、冷却することで、
水に戻す実験(蒸留水の実験)を行った人も多いと思われる。
水は、沸点である摂氏100度以上に加熱されることで、
蒸気(水蒸気)となり、冷却されることで、水に戻る。
当時は、この実験の意味を、よく理解できていなかった。
この現象は、液体(物質)から不純物を除いて抽出できるということ。
アルコールの沸点は、水よりも低く、摂氏78度以上になり。
水ではなくアルコール分を含んだ発酵後の液体を、
同じように加熱し抽出すれば、より高いアルコール分を持った液体となる。
このようにアルコール分を含んだ液体を蒸留することから、
焼酎のような蒸留酒(スピリッツ)となる。
アルコールは、水と同じように気圧が低ければ、沸点が低くなる。
これを焼酎の蒸留に応用したものが「減圧蒸留」になる。
蒸留機内の気圧を低くすることで、アルコールの沸点を下げ、
ゆっくりと低温(摂氏40~50度)で蒸留することで、
クセのないスッキリとした味わいになる。
(続く⇒)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )