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球磨焼酎(中編):令和2年2月2日のこと

(画像は、深野酒造のもの)
(前回の続き)
球磨焼酎では、日本酒(清酒)と同じように、
原料である米を精米してから、糀菌によって糖化される。
精米とは、玄米の表面を削って、
白米(食用白米)にするのと同じこと。
食用白米(飯米)の精米は、精米歩合90~92%となる。
日本酒では、糀菌を用いての糖化や発酵において、
不要となる表面を、食用白米より削ることになる。
純米大吟醸酒などに用いられる酒造米では、
精米歩合50%以下となるけど、
球磨焼酎では、そこまで精米されることはない。


(画像は、深野酒造のもの)

(画像は、深野酒造のもの)
日本酒とは異なるが、穀物である麦を原料としているビールでは、
麦を発芽させた“麦芽(Malt)”を用いている。
何故、日本を含めた東アジアの地域では、
カビの一種である麹(糀)菌が用いられたのかは不思議にも思える。
これについて、ウイスキー評論家の大先生(※)から聞いたことがある。
※ツチヤ先生なんだけど、ね。
米を麦芽のように発芽させ加工しても、酵素力は弱く。
酒造には向かない。
だから、日本を含め、アジアでは“麹”が使われてきた。



(画像は、深野酒造のもの)
熟成に用いられている樽。
色々な試みがされているようで、今後も目が離せない。
<2件目:深野酒造のHP(外部リンク)>



(深野酒造にあったポスター。)
“アニメファンによる聖地巡礼”という訳でもないけれど。
球磨焼酎の産地、熊本県球磨郡と人吉市は追い求めていた場所の1つ。

(続く⇒)
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