大物警察官の逮捕！ ここまでやれるのは驚きです！

　　
　汚職と賄賂の追放に動いているプラユット政権、ついに警察に大きなメスを 入れ始めました。
プラユット首相のやり方が、余りにも大胆なので むしろ 国民同様、我々も心配してしまいます。

プラユット首相は 軍事政権を 敷いた後、警察機構内でタクシン氏派と見られていた将官や
大佐など、地位あるクラスを 左遷してきており 「ここまでやるか」 と 知人も心配していました。　

　
　　 ＜ポンパット・チャイヤパン中将の逮捕を 発表 ・・・＞

それが今度は、警察署長・大佐クラスを、逮捕・懲戒解雇に追い込んでおり、今回、汚職警官として
逮捕されたのは、警察庁中央捜査局前局長のポンパット・チャイヤパン警察中将という大物ですヨ。

逮捕と同時に懲戒解雇され、11軒所有していた家宅捜査で数十億バーツに 及ぶ 現金、貴金属類が
押収された、といいますから驚きです。　彼は これまで、麻薬組織や公務員・国会議員の汚職捜査で
実績を あげてきた 「犯罪や汚職のバスター」 と呼ばれ 優秀だった？ 警察官でしたからねぇ～

　
＜ポンパット氏＞

　ポンパット中将と共に、直属の部下であったコーウィット警察少将 （警察中央捜査局前副局長） と
警官７人・民間人５人らを 収賄、不正資金・不敬罪などの容疑で逮捕し、資産も差し押さえたとか。

逮捕された彼らの具体的な容疑は、
１） バンコク都内のフアイクワン区での賭博場の裏運営　
２） 部下の警察官の昇進に伴う賄賂　
３） タイ深南部での石油密輸業者からの収賄
４） 王室への不敬罪　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・ 等々です。

　

１） は、昔から噂が絶えませんでしたが、彼がやっていたんですねぇ～　タイの知人に言わせると、
有名だったと言いますが ・・・ ・・・　２） は、誰でも知っていることでしたが、３） は 驚きですネ。

どうやら、イスラム教独立分離主義組織と絡んでいる可能性もあるようで、事が大きくなるかも。
４） は、賭博場などお金を 徴収する際、「国王に貢ぐ」 などと発していたことが、要因のようです。

　こうして書いていると 何か、中国で汚職追放を 行なっている習近平主席を 思い浮かべてしまいます。
そう謳っている裏では、自分と国の権力構想を 図っていると言われていますが、プラユット首相も
そんな話が出てこなければ、良いんですがねぇ～　　似たような事態になっているのか心配です。

　

タイの警察では、交通違反の賄賂も上層部に入る仕組みになっていることは、誰でも知っており、
部下を 昇進させて上げる代わりに賄賂を 求めることは、珍しくありませんでした。　それが容疑と

なって逮捕されたんですから、ほとんどの将官クラスの警察官は、やましい気持ちがあるでしょう。
しかし、今回のポンパット中将らの場合は、相当 悪質な収賄と汚職だったのでしょうネ。

　もう少し、この事件について書きたいのですが、長くなりますので明日に続きます。