プミポン前国王がご生前の頃と変わって、プラユット首相の辞任運動や王室改革に対する
若い世代が中心となったデモが盛んになりました。でも ここの所、やや静かになっています。
(明日14日は、15時から民主記念塔周辺で政治集会が行なわれるようですが ・・・ )
噂になっていた、このような裁判の決定も影響があったんでしょうか? バンコクポスト
はじめ、各メディアが報じた内容です。 タイの憲法裁判所(憲法裁)は今月10日、昨年
<憲法裁判所>
8月にバンコク近郊の大学で開かれた反政府集会で、学生・弁護士らが10項目の王室
改革要求を公表した事について「違憲」として、学生らに運動中止を命じました。
王室改革などは、公に語られることができない事ですが、この集会後、若い世代で
活性化しました。その後 学生・弁護士らは不敬罪、煽動罪の容疑で逮捕されています。
裁判所は、学生や弁護士ら三人に対し、立憲君主制を転覆しようとしたと判断、
王室に対するあらゆる運動を止めるように命じました。同命令に対し、王室改革を
求めた若者らは反発しており、当局との対立が先鋭化する可能性もあり 心配です。
彼らが要求した10項目は、今のタイ国では行き過ぎた内容だったのかも知れません。
タイ国では、上述のように王室改革要求はタブーですが、弁護士のアノン氏が昨年8月、
バンコク都内の民主記念塔前で行なわれた集会で、王室改革に初めて言及しました。
また 都内近郊の大学で開かれた集会では、学生指導者のパヌサヤさんが王室を侮辱する
行為を禁じる不敬罪の撤廃や王室予算削減など10項目の要求を読み上げ、世論に訴えました。
憲法裁は彼らの要求と行動を「国王を元首とする民主主義体制を転覆する権利と自由は
行使できない」と定めた憲法49条に抵触し、“立憲君主制の転覆を企てた” と断じました。
アノン氏やパヌサヤ氏ら三人を含む学生らに、今後 同様の行動を行なわないよう命じもしました。
判決の結果を聞いた学生らは、王室廃止ではなく王室改革を求めていると主張し反発しています。
パヌサヤ氏も記者団に「王室改革要求は立憲君主制の転覆ではなく、国の発展のためだ」と
反論し、今後も諦めることなく王室改革を訴える行動を続ける考えを明確にしました。
今回の判決で、王室改革を求める活動はすべて、国家転覆を図る重罪となる可能性が
強まったことになるんでしょうか。被告ら三人は今後、刑事裁判にかけられ、終身刑、
死刑などの重罰を受けることも考えられます。いくらなんでも、時代遅れの判決です。
昨年11月から今月9日までに47人が不敬罪で起訴されていますが、今は抗議活動が下火に
なっています。政府は今回の判決を活用し反政府デモの抑え込みを加速させそうです。
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