タイ政府は10日の閣議で、幻覚作用がある植物クラトムを「第5種麻薬」から除外する
麻薬処罰法改正案を承認しました。 今後、法制委員会の審査後、国会に提出されます。
日本では麻薬とされているクラトム(別名:ミトラガイナ)ですが、タイでは古くから嗜好品
として使用されてきました。 一方、長い間 麻薬に指定されていました。 2018年末には、
医療用と研究用としては解禁され、それが今回、「第5種麻薬」から除外された次第です。
<クラトム>
東南アジア原産の植物で、植物の分類としてはコーヒーやジャスミンに近い灌木だそうですネ。
その葉には精神作用のある成分が含まれ、タイでは嗜好品のほかに民間療法に使われてきました。
クラトムは、低用量では興奮作用をもたらし、大量に使うと鎮静作用があるといわれます。植物系の
ドラッグとして欧米でも広まっていますが、アジア以外ではこれを法規制の対象としている国は少なく、
米国でも痛み止めなどに利用され、規制物質法(CSA)の規制対象になっていないと聞いています。
ですが、最近は規制する動きもあるようです。当然のこと、日本では指定薬物となっており、違法です。
タイでも医療用と研究用でのクラトムの使用はOKですが、大麻と同様 許可なくクラトムを
栽培することや、許可なく使用することは違法となりますからネ。全面解禁ではありません。
タイ政府がクラトムを麻薬のリストから除外したことの理由は、世界保健機構(WHO)が
定義した『麻薬の四つの特徴に当てはまらないため』としています。その怖い特徴とは ・・・
*使用を止めると不安に陥るなどの影響がある。
*医薬的優位性がない。
*使用により健康上の問題に苦しみ、自己コントロールができない。
*社会に悪影響を与える。
政府はさらに、簡単に使用をやめることができ、痛みや発熱や下痢などを和らげるための
ハーブとして使用でき、鎮痛剤としてはモルヒネよりも優れていると、付け加えています。
でも タイはいつも そうですが、検証結果やエビデンス資料が無いのが気がかりです。
そう言えば、2月初めに新型コロナウイルスの感染者が増え始めた頃もこんなことがありました。
タイ保健省が「新型コロナウイルスによる重症の肺炎患者(中国人女性71歳)にインフルエンザ
治療薬と抗エイズウイルス(HIV)薬を組み合わせて投与したところ、症状が急速に改善した」と。
10日にわたって症状が悪化し続けていたその女性は、投与したあと熱が下がり、食欲が回復し
48時間以内にコロナウイルスが消えたといいます。たった1回の治療結果で、世界に発信して
しまう危うさを感じます。大麻もクラトムも詳細なエビデンス資料がほしいですよネ。
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