昨今、欧米などがワクチン接種完了者の入国を、隔離期間なしで認め出しています。
11日のプラユット首相の「外国人観光客受け入れ」の演説は、経済復活を目指しながら
欧米の国々と足並みを揃えたい、という気持ちもあるのでしょう。昨日からの続きです。
世界的なこうした流れに乗り遅れず、年末年始の旅行シーズンの需要を取り込むため、
入国制限の緩和が必要だと述べていました。今やタイの観光業は壊滅状態ですからネ。
周知のようにビフォーコロナでは、タイの観光業は経済を牽引する主要セクターの一つ
でした。国内外の合算で、観光業が占める割合は国内総生産の約20%近くもありました。
プラユット首相の一刻も早く経済を立て直しさせたいという気持ちも分かりますが、入国規制を
緩和させるには、せめてワクチン接種率が7割に達した都市からスタートしてほしいですよネ。
確かプラユット首相が、120日以内の開国を目指すと宣言したのは6月でした。今がちょうど
120日目くらいになります。一昨日、改めて11月1日からと述べましたので、新規感染者が
今以上に減らなくとも、タイ国の開国はあるんでしょう。そんな雰囲気になって来ています。
ですが、詳細については何も決まっていません。隔離無しとなっても、入国許可証取得や
SHA(Safety and Health Administration = 安全衛生管理)Plus 認定の宿泊義務など、
これまでの条件が、不要になって初めて真の開国と言えるでしょう。 どうなるのか?
そして プラユット首相は演説でもう一つ、検討していることを述べました。
それは 12月1日に、飲食店での酒類の提供と飲酒、ナイトライフ施設の再開です。
<今、バンコク都のナイト繫華街は壊滅状態です>
現在は禁止されている店内の飲酒とバーやパブなど娯楽施設の再開も、タイ国にとっては
経済復活に必要不可欠の一つです。観光業界やナイトライフ業界での収入に依存している
数百万人の人々は、壊滅的な打撃を受けており、二年連続で最も賑わう年末年始の期間を
無駄には出来ません。首相も娯楽施設の再開は、リスクが伴うことは承知しているでしょう。
再開についての具体的な内容と感染防止対策ついては、特に述べていませんでしたが、
どのような施策の指示が出されるのか、とても興味のあるところです。
11月から外国からの観光客を迎え入れ、12月には店内飲酒と娯楽施設を解禁し、年末年始は
久しぶりに、大いに盛り上がって、2月以降への経済効果を生む第一歩となれば良いんですが。
ただし、その地域でワクチン接種率が7割以上達している事を、条件にしてほしいですよネ。
現在、タイに入国する場合、COEの取得要件の一つとして、コロナ保険への加入が必須です。
https://covid19.tgia.org
問題は、この保険には、タイ在住者(外国人も含む)は加入できない規定になっていて、リタイアメントビザ保有者の一時帰国(タイ再入国)には使えないようになっています。
また、下記サイトに書いてあるように、リタイアメントビザ(NONーOAだけでなく、NONーOも)保有者には、医療保険(本来はNONーOA・Xだけに義務化されている)も必須になっているようです。
https//save-you.jp/news/medical_rescuers_expenses/
https://bkkcondostory.com/5027/
もし、COEが廃止にならないと、リタイアメントビザ保有者が日本帰国を終えて、タイに戻る際には大きな障害になりそうです。
https://save-you.jp/news/medical_rescuers_expenses/
危惧される点、同感です。隔離だけが解除されても真の開国には成りませんよね。
詳細はまだ、決まっていないようです。低リスク国10カ国の詳細やCOEのこと等、14日に開催されるCCSA本会議で話し合うようです。
14日以降に新たな内容が発表されるかも知れません。