タイ商工会議所大学によると、6月の消費者信頼感指数が74.4ポイントに
下落し、過去13か月で最低を記録して、先々の不安感を醸し出しています。
景気の先行きが不透明であり、輸出も低調で、作物価格の下落、干ばつ被害の拡大
など消費者心理に大きく影響しているものと見られます。プラユット首相に焦りも
あるのでしょうか? プラユット首相にとって、ちょっと嫌なニュースが続きます。
6月25日、民主化を求める14人の学生らがバンコクの民主記念塔でデモを行ない、翌26日に
逮捕、チェンマイ市ではそれに抗議し、釈放を求めるデモに参加した学生3人も逮捕しています。
プラユット首相率いる軍事政権は彼らを騒乱扇動罪で、軍法会議で裁判にかけると …
有罪の場合、最高で7年の禁錮刑が科されますから、学生たちにとっては一大事です。
この逮捕に30日、欧州連合(EU)と国連人権高等弁務官事務所が相次いで懸念を表明し、軍政に対し、
平和的なデモの参加者を釈放し、刑事訴追を取り下げるよう呼びかけています。また、5人以上の政治
集会を禁止した軍政命令など、表現の自由、集会の自由を制限する法の運用を見直すよう求めました。
この求めに対し、プラユット首相は「法は法、タイはタイだ」「国連には失望した」と述べ、EUと国連の
呼びかけを突っぱねています。記者団にデモ拡大の懸念を聞かれると「心配するか!」と声を荒らげたと ・・・
首相にしてみれば、「5人以上の集う政治的集会を禁止する」という条項を破ったのは学生であり
安定した民主化の実現に取り組んでいる最中で、問題は学生にあると言いたいのでしょうネ。
でも非民主的な手法で民主化を目指すには、ちょっと無理がありますねぇ~ プラユット首相の
目指す姿勢に異論はないでしょうが、腕ずくと力で規律を強制させるのは好ましくありません。
一般的な学生や国民は軍人ではないのですからねぇ~ 指揮官の指示に、何でもハイ!ハイ!と全て従う
わけがありません。こうした強権を用いては、まとまる話もまとまりません。強硬姿勢に不安を感じます。
14人の学生たちは、起訴されれば軍事裁判所によって裁かれることとなりますが、政府は学生たちと
話し合いをしているようです。相互に納得がいけば、不起訴・釈放となる可能性もあるようです。
なんとか、そうなってほしいですネ。 せっかく国民もプラユット政権を認めているわけですから。
ここはひとつ、強引な手法を避けて多数の国民が納得できる民主化を進めてほしいですよネ。
いい気になってプラユット氏の強権が続いては、有識者も黙っていないでしょう。
プラユット首相、お願いしますよぉ~
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