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タクシン氏の時代を 自ら終結させてしまうのか?

2015年06月02日 | タイの出来ごと、あれこれ
  
 タクシン元首相、どうして? 何を血迷ったのか墓穴を掘ってしまいました!

職権乱用などで禁錮2年の有罪判決が下っているタクシン氏に、実妹のインラック氏が総理の座に
就いた後、前政権が無効にしてきたタイ国旅券を再発行していたのに、自らの失言?で台無しに

 

してしまいました。 プラユット政権はタクシン氏の旅券を5月26日付けで失効させました。
(一般用パスポートと首相経験者に発給される外交官用パスポートの二つ)

彼の韓国でのインタビューで発言したことが、プラユット首相の逆鱗に触れてしまい、
さらに 且つて所属していた「警察中佐」の階級をも剥奪すると準備しています。

まぁ~ 有罪が確定して海外逃亡している人間に、いくら実妹が首相に就任したからと旅券を
再発行すること事態が信じ難いことですが、これもいかにもタイらしい出来事の一つでしたネ。

 

 タクシン氏の失言とは、今月19日に朝鮮日報紙とのインタビューで「昨年5月22日の軍事
クーデターの黒幕は、タイ国王の諮問機関である枢密院だ」と発言してしまいました。

確かに、枢密院の承諾を事前に得て、プラユット氏がクーデターを決行したという事は、国民の間でも
命令されたかどうかは別として、薄々解っている事かも知れません。でも本人が言ってはいけません。

この発言に対し、もちろんプラユット首相は否定し「クーデターは私一人の判断で行なった。誰にも
命じられたり、示唆されたりしていない」と断言しています。 そりぁ~ 怒りますよねぇ~

 

せっかくプラユット首相は「国民和解を進めるため」と言いながら、タクシン氏のタイ国旅券の
有効性を黙認してきましたのに、彼のバカな発言で墓穴を掘るどころか、致命傷になりかねません。

コメ買い取り施策について「汚職捜査」されているインラック前首相にも、影響するでしょうし、
なんでもタクシン支持者の中には、これ以上タクシン氏と繋がっていると自分が危ないなんて、
心配する取り巻きも出ていると聞きます。 まさに踏んだり蹴ったりです ・・・

 

 時代は変わっているのに、タクシン氏はまだ自分の力を過信しているんでしょうネ。今でも
王室や枢密院を敵にまわしても勝てると思っているんでしょうか。飛んだ失言でした。これで
タクシン氏の時代は完全に終わったような気がします。もう本当に帰って来れないでしょう。  


枢密院(すうみついん)は、タイの国王に対し任命された諮問機関で、タイ王国憲法に18人を
超えない顧問官と記されている。枢密院議長の下で運営され、現在は元首相で「国民の政治家」で、

元陸軍将軍プレーム・ティンスーラーノン氏が議長を務めている。国王のみが顧問官全員を任命する。
憲法に基づき、多くの権限と責任(タイ国王とチャクリー王朝に関する全て)を与えられている>


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