再び、タイの政局に不安が・・・

既に日本の報道でも流れていますが、再度　反政府デモ隊と警察隊の
ぶつかり合いで負傷者を出してしまいました。

実は、昨日からソムチャイ首相の政策演説が行われる予定だったんですが、これを妨害する為に
民主市民同盟（PAD）が一昨晩より国会議事堂を包囲して妨害に出ていました。これを昨日の朝、
警察が強制排除しようと催涙ガスを噴射し、民主市民同盟の約72人が負傷し、病院に運ばれました。

この映像が日本のテレビなどのメディアに流れ、それが皆さんにご心配頂く結果となっています。

国会議事堂、首相府周辺などの一部の地域を除いて、バンコク市は大きな混乱も無く、一般市民及び　
我々外国人には危害が及ぶなどの心配はありませんので、日本の方々、どうぞご安心下さいませ。

唯　日本大使館からも、下記の内容を「お知らせ注意事項」として、在留日本人へ発信されています。

【大使館からのお知らせ】

（件名）警察隊による市民民主化同盟（ＰＡＤ）デモ隊への排除行動について

（内容）
１．　７日午前６時過ぎ、国会議事堂前にて集結していた市民民主化同盟（PAD)のデモ隊に対して、
　　　警察部隊が国会議事堂前からの排除行動を開始しました。
　　　警察部隊がデモ隊に突入し、催涙弾を発射し、数十名の負傷者が出ている模様です。

２．　今後の展開については、現時点で不明ですが、更なる抵抗が予想される等事態が
　　　国会議事堂前から周辺地域へ拡大していく可能性も排除できません。

３．　つきましては、タイに渡航・滞在される方は、報道等から最新情報の入手に努めるとともに、
　　　王宮前広場、最高裁判所、国会議事堂周辺、首相府等の政府機関や集会、デモ等には近づかず、
　　　不測の事態に巻き込まれないよう引き続き十分注意してください。

日本大使館にしましてもNHKの海外安全情報も、安全に安全を重ねますので多少オーバーな表現を
使いますが、当然のことでそれは仕方ありません。

それにしましても、反タクシン元首相派団体「民主主義のための市民同盟（PAD）」の最高幹部である
ジャムロン氏が5日に逮捕されましたが、いやに落ち着いている感じがしていましたので、これは何かあるな・・・
と思っていた矢先でした。

こんな噂も出ています。

おりしも、タクシン元首相と同夫人が英国政府に政治亡命を申請中であり、ジャムロン氏を逮捕させることにより、
反政府デモ隊が騒ぎ、これを強制排除し騒動を起こすことで、タイ社会の混乱を英国政府にアピールし、亡命を
早期に認めてもらう為に仕組んだシナリオだ、と・・・　もし　これが本当なら、タクシン元首相はまだまだ健在です。

しかし　まだ形勢は予断を許しません！　いずれ　しっかり見守る必要がありますネ。



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