カレー屋・青りんごのオーナー、橋本さんのこと ・・・ ２

　　　
　昼時などは、タイ人と日本人のお客で一杯になり、繁盛している “カレー屋・
青りんご” ですが、大きな危機がいくつかあったようです ・・・　昨日からの続きです。

いくら美味しいカレーを用意しても、赤シャツと黄色シャツの政治闘争に巻き込まれては、
どうにもなりません。タニヤプラザのあるルンピニ公園界隈が 彼らに占拠された時は、　
店を閉めようかと思ったそうです。そして さらに 青りんご に大きな試練が来ました。

　

それは３年前でしたか、国内と海外に1,404店舗（今年５月末現在）を持つ「Coco壱番屋」が進出して
来た時です。私が「これから過当競争になりそうで大変ですね」と余計な心配をしましたら、 橋本さんは

「いや 逆にありがたい。これで宣伝も告知も大体的にやってくれるので、タイ人に日本カレーの知名度が
上がるから、うちにとっては大きなチャンスだ」と ・・・ 見事、その通りになりましたものネ。

成功する人の発想は、たえず前向きです。それ以上に 橋本さんは味と品質は勿論、独自の風味に
自信を持っていたのでしょう。　何と言っても 最終的には やはり味と品質です！　

　

橋本さんはゴルフでもいろいろな逸話をお持ちですが、何と言っても 今日現在、タイでのラウンド数が
2,970回で、もうすぐ３千回に届こうとしていることでしょう。タイに来て31年になろうとしていますが

毎週欠かさず２回プレーして、ようやく届く回数です。来タイ前は、日本とイランを合わせて100ラウンド
程度といいますから、2,970という数字を振り返れば、如何にタイでのラウンド数が多いか計り知れません。

橋本さんが初めてラウンドしたのは26歳の安宅産業時代でしたが、水海道ＣＣ（茨城県）で、いきなり
コンペに参加し、140台で回ったことは今でも鮮明に覚えているといいます。ハンディキャップは１１

　

（17年前）までいきましたが、最近は月１ゴルファーで、ハンディキャップ20前後でプレーしています。
ベスグロは77が２回、ホールインワンはまだ未達成ですが、イーグルは26回出しているそうです。

ゴルフについて「奥が深いから面白い。そのレベルに合った奥深さがあり、追求する課題と弱点に限界が
ないのは、ビジネスも一緒」という橋本さん。商売をするうえで大切だと思っていることは “誠意” であり、
“良心的な店” と言われるのが一番 嬉しいそうです。これも簡単なようで、また奥が深く多種多用に誠意の

　
　＜いつしか坂田雅樹プロ（右）と一緒しました…＞

表す方法があって、中々尽きません。手を抜いたり、儲かる方法もあるでしょうが、あくまで
お客に喜ばれる目線で、美味しいカレーを提供したいと思っているそうです。

橋本さんの目標は二つありました。一つは「ベスグロの更新は諦めているが、80台前半で回ること」。
二つ目は「青りんごのファンを一人でも多く増やし、行列ができるカレー屋にすること」でした。
ですが、これは達成しているようです。　あとは80台前半でラウンドすることですネ。
　橋本さんと話していると、いつも自分の中で眠っているバイタリティーが、沸々と湧き上がってきます。