今年の3月過ぎ頃からかな、タイと ラオス・ミャンマーの国境を 結ぶ橋の造成や国境を 超える鉄道や
バスの行き来の話しが 目立っています。 そんな中 また 嬉しいニュースを バンコク週報で見かけました。
映画 「戦場に かける橋」 で有名な泰緬鉄道のタイ・ミャンマー間を 開通させようという 話しが 持ち
上がっていると いうのです。 もし これが 開通したら、日本人に とって また 新たな観光地と なるぞぉ~
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そもそも 両国を 結ぶ泰緬鉄道の建設は、20世紀初頭に さかのぼります、当時のビルマを 植民地に
していた英国が計画しましたが、険しい地形などの理由で断念していました。 それを 第二次世界大戦
最中の1943年に 日本軍が海上輸送の危険を 避け、物資輸送ルートを 確保する為に 一年数か月の短い
期間で 完成させてしまいました。 タイからビルマに 抜ける415キロの突貫工事で 建設した鉄道です!
工事は 連合軍捕虜約6万人とアジア人労働者を 徴用して進められましたが、栄養失調 と マラリアや
コレラに かかって死ぬ人が多く、病気などで 捕虜約1万3千人、アジア人労働者数万人が死亡したとか。
<沢山の犠牲者が…>
大変な犠牲者を 出して 造られた国境鉄道なんですが、大戦末期に 連合軍に 爆撃され、その後 一部は
利用されていましたが、国境付近は 不通に なったまま放置状態です。 これを 開通させようとうのです。
実は タイとミャンマーの国境付近って、少数民族カレン族の反政府武装組織が支配していたようですが、
政府と カレン族代表が 停戦協定を 結び、その結果 工事開始のチャンスが生まれたそうですヨ。
これも ミャンマー民主化の表れなんでしょうねぇ~ ミャンマーの鉄道相が、10月からスリー・パゴダ峠と
いう所から タイ側105キロ区間の 修復予備調査を 始めると発表しています。 鉄道再開でタイとの間の
<そもそも この日から ミャンマーと 世界が 動き出した…>
交通貿易拡大と観光誘致を 図りたいようです。 今でも タイ側のクワイ河に かかる鉄橋周辺は、観光名所
ですからねぇ~ クワイ河では レジャーボートが走り、涼しい風が通り抜けるレストランは満員とか。
ホント ここが開通したら ミャンマーへも 足を 踏み入れられる、と いうこともあって 一大観光地に
なるやも 知れませんヨ。 この戦争に 携わった日本軍の方々、現在 どのくらい 存命されているのかな?
このニュースを 聞きましたら、さぞ 感慨無量でしょうねぇ~ 明日に もう少し … …
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せっかくの明るい話題に水を差すようで恐縮ですが・・・・
ミャンマーの鉄道は、100年前の大英帝国時代のままです。
ミャンマーの基幹線とも言うべき、ヤンゴン⇔マンダレー(ミャンマー第二の都市)は622kmの距離ですが、鉄道では15時間かかります。時速はたったの41kmです。
線路の整備状況が酷過ぎて、路線によっては、(座席に座っているのに)天井に頭をぶつけるくらいに車両が縦揺れします。
泰麺鉄道が万が一復活すれば、ミャンマー側では、モールメインと言う都市に繋がりますが、モールメインからヤンゴンまでは300km程度しか距離が無いのに、9時間もかかります。
ミャンマーの鉄道網を整備するだけでも数十年かかるのではないでしょうか?
一度、ヤンゴンに行かれて、ヤンゴンの環状線(1周2時間半程度)に乗られると、ミャンマーの鉄道状況が理解できます。
http://www.yangonow.com/jpn/transportation/train/index.html
タイでも、新幹線の導入など鉄道関連のニュースが多いですが、タイの鉄道もミャンマーの鉄道に少し毛が生えた程度のレベルです。
時速も60km程度で、整備不良から、今でも頻繁に脱線事故などが発生しています。
まずは着実に新幹線などには目もくれず、時速120km程度を目指し、事故が無い鉄道運送を目指してもらいたいものです。
ここに書いている泰緬鉄道は、ミャンマー全体の鉄道を言っているのではなく、1943年当時の
タイとビルマの国境地域の短い区間のことを言っていますので 悪しからず、です。