最近は日本で自殺のニュースに よく触れます。先週も広島県で13歳と15歳の中学生姉妹が
普通電車にはねられ死亡していますが、運転手は二人は抱き合うようにしていたと証言して
います。 親御さんにとって、衝撃的で何と 痛ましい出来事でしたでしょう ・・・
学校側は在校生を対象に、亡くなった二人の周辺状況を調査するための面談やアンケートを
実施しているようですが、将来ある二人の少女の命を守れなかったことは、痛恨の極みです。
今月10日は世界自殺予防デーで様々な統計が公表されています。2021年の日本の自殺者数は、
20年より74人少ない2万1,007人で、自殺死亡率(人口10万人当たり)は 16.8人でした。
前年比より0.4%減ですが、女性は二年連続の増加で、若者の自殺者も高止まりしている
といいます。世界的に見ても高い水準です。原因と動機別では、「健康問題」が9,860人で
全体の47%を占め、「経済・生活問題」が3,376人、家庭問題3,200人と続いています。
上述の姉妹は どれに当てはまるのでしょう? いじめもあるのかな? 中々 終息が見えて
こないコロナ禍で、多くの人が将来を見通せず不安を抱えて暮らす時代になっています。
タイ国でも自殺死亡率は増加傾向にあり、昨年は、7.38人で、一昨年の7.35人を超え、
過去最高になったそう。つまりここ数年、一年に平均すると年間4,800人のタイの人が
自殺をしていることになります。日本の2万1,007人に較べたら低い数字ですが、16年の
統計では日本は、14位で先進国では断トツですからネ。自殺死亡率はタイ国の約2倍です。
ちなみに、タイ国では時折、外国人の自殺がありますが、外国人の数は含まれていません。
タイも自殺死亡率が上昇していることもあり 保健省が危機感を高め、世界自殺予防デーを
機会に、関連シンポジウムが開催されています。シンポジウムにて、タイ精神医学協会では
「心療内科やカウンセリングなどを受けずに悩んでいる人の20%が自殺を図り、治療を
受けている人たちの中で自殺を図るのは、0.14%と極端に減少している。 相談窓口を
設けるなどして、早い段階でカウンセリングを受けさせるべき」と訴えています。
タイ国では、薬物乱用や夫婦や男女間で一方を殺害した後、自身も自殺してしまうケースも多々
あります。ですが、特に若年層の自殺は、直ぐに自死するのは少なく、何がしらの悩みを抱え、
気持ちが落ち込んだりする中で鬱病的になり、その一年後二年後に自殺を図るケースが多い、と
いいます。 この問題も日本は先進国ですから、タイ国も日本から学ぶことが多いでしょうネ。
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