タイに勝つ、なんて・・・

　　　
　「タイで勝てれば、世界で勝てる」　です、って・・・　まぁ～　大胆なスローガンを掲げたモンです！

　これは、先々週にタイで行われた　“国際たばこ展”　のスローガンなんですねぇ～　
世界的に喫煙規制が進む中　たばこ業界が生き残る戦略を模索する為のイベントで、94年（15年前）に
オーストラリアで初めて実施されてから今年で8回目、二年に一度開催しているようです・・・　が、

よりによって　WHOから禁煙規制について高い評価を受け、模範国となりなっているタイで実施し、上述の
スローガンを掲げるなんて、タイの健康推進団体や反喫煙関係者の神経を逆撫でする行為でしょうネ。

　　
　＜　このパッケージが、WHOには好評とか　＞

　長年　たばこ業界に居た者からすると考えられないスローガンです！　いくらタイ国でも、喫煙者の権利は
あるワケですから、折角　開催国にタイを選んだのであれば　「喫煙者と非喫煙者の共存共栄」　を
訴求したり　「喫煙者のたばこ・マナー」などを取り入れたり、もう少し謙虚な姿勢でやらねばねぇ～　・・・　

それを今の時代に　「タイで勝てれば、世界で勝てる」　なんて、トホホ…　（呆）　無茶ですヨ。

　でも　聞く処によりますと、主催者は　「タバコ・レポーター」　という米国のタバコ業界誌だそうで
たばこメーカーなどが全面的に一枚絡めば、随分と違った形と方向性になったでしょうにネ・・・
ワタクシに相談してくれれば良かったのに、な～んて、ネ。　（笑）

　同イベントが開催される数ヶ月前から、健康推進/禁煙団体が集めた5万人の反対著名を　政府首脳に
提出する等、反対運動を繰り広げていましたが、案の定　当日　500を超えるタイ国内の団体、1,000名を
超える学生・団体メンバーらが会場に集まり、開催運営に抗議したと…　益々　火が点きました。

同たばこ展には、ビタミンやオーガニック入りのたばこ、安全性を強調したたばこ、煙の出ないたばこ…
これらの展示に合わせて、タイたばこ公社も　「有害物質を含まないたばこの葉」　を出展する
予定でしたが、猛烈な反対運動に遭い、急遽　中止して　タイの観光アピールに切り替えたそうです。

また　92年に制定された、公共の場でのタバコ商品の陳列・紹介を禁止する、と云う　「たばこ商品
規制法」　もありますしネ…　…　でも17年前もから　こんな規制が引かれていたんですねぇ～

　　
　　＜　店頭ではカバーで隠しちゃう　＞
　
　道理で以前から　セブンイレブンなどの店頭でも、隠してたばこを販売しているワケですネ。

　タイで開催された世界たばこ展、タイに勝つどころか失敗でしょうネ、開催抗議連合の代表は、まだしも
保健省の高官までも入場をボイコットし、マスコミ関係者の取材お断り、参加者のカメラ持込み禁止・・・
ここまでやったら、本当に悪いことをやっているみたい、（笑）　誰も応援してくれませんヨ・・・
　長くなりますので明日に続きます。



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