昨日も在タイ日本大使館から緊急メールが流れましたので、何事かと思いきや 「夜間外出禁止令」 に
伴う一部地域での解除でした。 現在 平穏無事と言いながらも 軍事政権下ですから、ヒヤッとします。
昨日、国家平和秩序維持評議会 (NCPO) は、パタヤ市・サムイ島・プーケット県における外出禁止令の
適用を 撤回する旨を 発表しています。 しかし、まだ 上記以外の国内の全ての地域において、引き続き
深夜0時から早朝4時までの夜間外出禁止令は、適用されています。
まぁ~ そのうち 他のエリアも、深夜0時から早朝4時までの夜間外出禁止令は 解除されるでしょう。
昨年11月に反政府デモが激化して以降、閉鎖していた首相府での業務が正式に再開もしましたしネ。
ただ、タイ全土の戒厳令解除は、「治安情勢など状況を 見て全体的に判断する」 と していますので、
各部分の観光地 (例えばバンコク市内から近いアユタヤなど) の優先的な解除はしないようです。
首相府が業務を 再開したと言っても、NCPOの本部は これまで通り陸軍本部に置き、議長のプラユット
陸軍司令官も陸軍本部を 拠点に執務を 行なうようです。 首相府は、次官や職員が使用するとのこと。
首相府は デモ隊によって、建物の窓ガラスが割れたり、アチコチ壊されていましたけど大丈夫なのかな。
<プラユット議長によって再開されたタイの首相府…>
クーデター発令後、特に何事もなく着実に軍政が進んでいるようですネ。
タクシン派が呼び掛ける反クーデターのデモや一般人の反クーデター派のデモを 封じ込めるために、
治安部隊を バンコクの各所に配置して デモが起こりそうになると、「5人以上の政治集会禁止」 を
名目に、デモ予定地近くの道路や高架鉄道の駅を 封鎖して防いでいます。
批判を 恐れずに言えば、反政府派のステープ氏がデモを し始めた当初に 警察を 使って、徹底的に
封じ込めておけば、こんな大きな出来事にならなかったのかも知れません。 いや もっと 血が流れる
事態になっていたのかも ・・・ いずれ インラック首相もデモの要因が、タクシン氏の恩赦を 通そう
としたことにある為、思い切った施策が打てなかったのかな。 また女性らしく騒動を 嫌いましたネ。
現在のタイの軍事政権を、日本を 含めて欧米先進国が 「民主主義に反する」 と非難ごうごうですが、
当然ですネ。 しかし あのデレデレした反・親政府派の対立を 誰も止めることが出来ませんでした。
タイ国内に居ると 「止む無し」 という感じです。 タイの有識者・ビジネスマン・経営者の多くも
そのように思っている人が多いと聞きます。 クーデターだ、戒厳令だ、と言っても タイのケースは、
アフリカや中近東で起きている事態とは形勢・情勢が別物。 これは国内に居ないと理解できません。
問題はこれからですネ。
NCPO議長のプラユット陸軍司令官は、「民政復帰へ向けた3段階の行程表」 を 提示しました。
第一段階 今後2~3カ月で暫定政権を 樹立し、国民和解を 進める。
第二段階 新憲法制定や暫定首相の選出を 行ない、包括的な改革の為の組織を 設立。
最終段階 民主政権の樹立に向けた選挙に繋げていく。
ところが 民政復帰の為の選挙が、1年数カ月 かかるとしたことから、既に国内のアチコチから
反発が広がり、諸外国では、軍政が長期化することへの批判も拡大しているようです。
さぁ~ プラユット陸軍司令官は、今後どう対処するのか ・・・・
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タイの民主主義(選挙)は先進国のそれとは全く実情が違います。
タイの選挙が先進国の選挙と同じだと勘違いしてるから、誤解が多いのでは?
バンコクなど都市部では投票の自由がありますが、田舎の農村では村長以下ボスが村民を支配し、投票の自由が阻害されています。
タイ在住10数年の方のブログに、タイの選挙の実情が書かれています。
■タイの総選挙は15か月後
「タイの総選挙は15か月後」になるそうだ。
Elections 15 months away
でも、15か月後に、タイで公正な総選挙ができたら凄いが、本当にできるのだろうか?
今日は、タイの選挙の話、軍政の見通しなど。
身近に居るタイ人たちが共通して言うことは・・・・・
タイでは、政治 = corruption(タイ語化英語)
タイでは、選挙 = 買収
近所に住むタイ人のA君は、タイ東北部の出身者。
タイの東北地方は、イサーンと呼ばれている。
A君のお父さんが、昨年、町長選挙に立候補。
イサーンの田舎、小学校の各学年が2クラスという規模の町の話である。
A君のお父さんは、選挙のために先祖代々の山などの広大な土地(の一部)を売った。
選挙資金は、1票=2000バーツで算出した。
今までなら、選挙に勝てる資金の筈だった。
しかし、A君のお父さんは、落選してしまった。
ライバルが、1票=2500バーツ出したからだ。
昨年は、インラック首相が、巨額の国家予算を米に投入して、莫大な余禄が見込まれたから、町長になる権利金(買収金)が暴騰したらしい。
タイの地方選挙は、一般的に、グループ当選。
某グループが当選すると、親分が町長になり、子分が各役所の長に納まり、稼ぎ捲る仕組み。
選挙にさえ勝てば、選挙資金の数倍は稼げる。
タイの地方行政は、投資ビジネスなのです。
タイでは、行政の建設・工事を落札した場合は、数割が、国でも町でも、そのボスに支払われる。
コメ政策でも、キックバックは巨額だった筈。
(これを、先進国では賄賂・横領と呼ぶのだが)
インラック首相は、1票=500バーツでタイ東北部の票を買って、当選した。
インラック首相は、2011年から失脚するまで、国庫の金を空にするまで、キックバックによって稼ぎ捲ったと、タイの人々の多くは信じている。
国庫の金を、タクシン家に横流ししていたと。
(それが、赤服のテロ資金にもなっている)
そして今・・
タクシン派政権の、買収選挙⇒横領政治により、弱体したタイの国を軍政が立て直そうとしている。
尻拭いですね!
15か月後に、公正な総選挙をする計画を立て、すでに、地方自治体のボスを交代させたりして、策を進めている。
しかし・・
そもそも、タクシン派が買収する選挙民たちは、税金なども払ってはいないクラスの人々なので、国庫の金を横流しても、何とも思わないでしょう。
選挙改革以前に、教育改革をしないと、抜道が、また、できてしまうのではないだろうか。
正しい選挙を知らない、タイの草の根の人々に、僅か15か月後に、公正な選挙を求めることは、難しいのではないか、と思います。
教育改革すれば、15年後に、草の根の人々も、民主政治=金儲けではないとわかるでしょうが、
それまでは、待てないのでしょうね。
タイの軍事政権による、国と政治の建て直しは、難しいことであっても、みんなが期待しています。
国のことを思っている人が、ヤルしかない状況で、常習の買収選挙+横領政治の撤廃を期待します。
アメリカは、パワーで世界をコントロールしますが、タイは、パワーを使って、民主主義を修正します。
民主主義という名の自分勝手が進み過ぎたとき、歯止めをする「父親」が必要な国なのです。
いずれにしても、タイの軍政は長引く見通しです。
赤服タクシン派の暴動、テロ活動が有り得る状況、バンコクや関係地域では、注意が必要ですね
http://yaplog.jp/thai_blog/
一度軍政を敷いたからには状況が安定するまで引き下がることはできないでしょう。
しかし、軍によるクーデターで政権を剥奪されたタクシン派もこのまま引き下がるわけにはいきません。
今後はタイのあちこち(特にバンコク都内)でテロまがいの行為が起きるのでは?と心配されます。
戒厳令下とは名ばかりで、毎週末には大規模デモもあり、クーデターが国民に支持されているとはとても思えません。
一見平穏に見えるかもしれませんが、戦勝記念塔周辺はすでに何日も道路封鎖が続いており、そこに近寄った外国人も数名検挙されています。
国民や国際社会から支持を得られないような軍事クーデターは、絶対に成功する訳がありません。
タイの政治・経済は長く暗い、先の見えないトンネルに入ったと感じられます。
経済成長率も第一4半期はマイナスでした。今年一年間を通してもマイナスになるのは確実でしょう。
ASEANの優等生と言われた時代もありましたが、あと数年もすると、劣等性、お荷物と呼ばれる日が来ることは間違いありません。
残念ながら、タイの時代は終わったようです。
【タクシン派「武力闘争も」=軍の出方注視、全土で蜂起も―タイ】
時事通信 6月4日(水)16時24分配信
【ロイエット(タイ東北部)時事】タイのタクシン元首相支持派「反独裁民主統一戦線」(UDD)幹部は4日までに時事通信の取材に応じ、「民主化実現のためには軍と戦い、死も恐れない」と述べ、軍事政権の出方次第では武力闘争も辞さない姿勢を示した。
クーデターから2週間、軍による統治の水面下で、一部の民衆に不満が高まりつつあることが浮き彫りになった。
ここのブログは、ニュースやブログを探し出して自慢大会になっている。
まずリーダーがいません。
タクシン氏の資金も少なくなって、自分のことで一杯のようです。
他に命を かける政治家やリーダーになり得る人間がいませんね。
一般市民だって、命を かけてまで本気になって、クーデター派に反対しません。