タイの総選挙、物騒な動きが…

　　
　銃で撃たれた野党の前議員であるプラチャーさんを 病院で見舞うということは、アピシット首相率いる
民主党関係者の誰かが撃った、ということでしょうか？　・・・　昨日からの続きです。

そんな中、14日　警察庁はこんな発表を しています。

これから総選挙までの間、選挙絡みの殺人などが多発すると予想されることから、過去に殺人に関与した
疑いで指名手配中の容疑者 最新リストを 公開し、逮捕につながる情報の提供者に報奨金10万バーツを

提供すると…　これら容疑者の数 計112人は、金銭で殺しを 請け負ったことがある 「プロの殺し屋」 だ
そうです。　警察では、これら容疑者が選挙運動期間中にトラブルを 起こす可能性が高く、急ぎ 容疑者を

　　　
＜殺し屋リスト、凄いものが公開されました…＞

逮捕するようリストを 全国に配布した、と説明しています。　いやはや　物騒なお話しです。　まるで
暴力団抗争のようですねぇ～　選挙ですヨ、選挙…　　　これも　「タイなら では」 話しですかねぇ～

　タイではタクシン政権 （2001年～2006年） を 追放した2006年の軍事クーデター後、特権階級を 中心と
する反タクシン派と、地方住民、中低所得者層が多いタクシン派の政治抗争が続いています。　

2008年には反タクシン派が首相府やバンコクの２空港を 占拠しましたが、2010年にはバンコク都心部を
占拠したタクシン派を 軍が強制排除し、91人が死亡、1,400人以上が負傷しています。

　
　　　＜二度とこんな闘争がないように…＞

今回の総選挙はこうした抗争の延長線上にあり、誰もが激しい選挙戦になると予想はされています…　
そうか、考えてみれば　死者も出しているし、これは暴力団抗争に近いと言われて仕方ないのかもねぇ～

　こんな 私立アサンプション大学の世論調査 （回答者2,143人） が報告されていました。

　　　　　　　　　　与党民主党　　　　野党プアタイ （タクシン派）
政党支持率　　　　　　34.1％　　　　　　36.4％
ビジョン、政策　　　　 41％　　　　　　　59％
行政のスピード　　　　35.5％　　　　　　64.5％
国民への近さ　　　　　38.2％　　　　　　61.8％
経済運営能力　　　　　35.4％　　　　　　64.6％
社会開発能力　　　　　42.8％　　　　　　57.2％
外交能力　　　　　　　 38.1％　　　　　　61.9％　　
透明性、クリーン　　　 51.6％　　　　　　48.4％　　・・・・・

　　
＜世論調査では、タクシン派が優勢か…＞

と、ほぼ全項目でプアタイ党が優勢という結果が出ています。　政党の能力の評価に、これだけ差が
あるのに 政党支持率に殆んど開きがないのは、プアタイ党が政権についた場合、特権階級との対立で
円滑な政権運営が出来ないという考え方を、国民が持っている為と言われていますが、さて　どうでしょう？

先の前議員を 撃ったのは、民主党関係者とは言えませんが、アピシット首相の評価が必ずしも　芳しい
評価でないことや世論調査でも、タクシン元首相派の野党プアタイ （タイ貢献党） が優勢ということが
民主党を 苛立させていることは事実でしょうねぇ～。
　さぁ～　どうなるのか　６月の選挙戦、目が離せませんヨ！　　　


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