タイ国の今年の降雨量は異常ですネ。ここのところ大雨が降る日が目立ちますが、バンコク
首都圏では一昨日も強い雨が降り、都内ラークラバン地区などで一部 洪水が発生しています。
昨日になっても水が引かず、バンコク都庁がポンプによる排水作業を続けていました。
タイ気象庁によると、8月1日から9月10日までの間、バンコク都とその郊外における
1時間以内の降雨量が120mmを超えた日が六日間もあり、完全に異常気象でしょう。
と言うのも、2017年から22年までの間、1時間で降水量が120mmを超えたのは、
20年にたった1日、21年も2日でしたが、今年は六日間ですからネ。
周知の通り、降水量とは、降った雨がどこにも流れ出る事はなく、その場所に溜まった
場合の水の深さを表しますが、日本気象庁の『雨の強さと降り方』の資料では1時間に
80㎜以上降ると、天気予報で<猛烈な雨>と表現し「強い降り方で恐怖を感じる、傘が全く
役立たなくなる、水しぶきで視界が悪くなる、車の運転は危険」と、注意喚起を促します。
それがバンコク首都圏でも8月1日~9月10日までの7日間の平均降水量は99.9 mmでした。
これは6年ぶりの最高値を記録しています。雨季は10月までと言われていますから、今後も
最悪の降雨量があるやも知れません。 世界的な異常気象はタイ国でも直面しています。
大雨になるとタイ国で心配されるのが洪水、特にバンコク都内で生じると大変です。
バンコク首都圏が洪水になる要因としては、三つが考えられると言われています。
* 集中豪雨による大量の雨量となると、排水設備がさばき切れず洪水・冠水となってしまう。
* タイ北部で降った大量の雨水が、チャオプラヤー川などの河川を通じて南下してきて、
その雨水が堤防を超えてバンコク首都圏に浸水してくる。
* バンコク都の標高は2メートルしかなく、低いエリアは1メートル。しかもバンコク都と
海の距離が約30キロなので、海の潮位があがると、海水が河川を通じて内陸地へ逆流し、
その一部が堤防を超えて来たリ、下水を通じて浸水してくる。
そこで懸念されるのが 今後、2011年に発生した大洪水が再びあるか、ということですネ。
でも その心配は少ないようです。11年前に比べると、排水設備などが増え、質も良くなり
北部の水害被害も 当時の約3割で、潮位もまもなく下がるようです。あの時の大洪水による
被害に至る可能性は低いでしょう。 政府も楽観しているようですが、油断は禁物ですけどネ。
誹謗中傷や、個人的に私を知っている人が、偽名を使って問い合わせをしてくるケースが多くなっていますので、悪しからずです。