約35万人の僧侶がいるとされる仏教国タイでも、時代の流れか? 時折 とんでもない僧侶も
現れます。非常事態宣言下、有名寺院で僧侶6人らが焼肉パーティーをしていたといいます。
あまりタイ国の一部の恥部に触れたくありませんけど、事実ですから仕方ありません。
先月末、タイ北部チェンマイ県にある仏教寺院で、焼肉の宴会をしていた7人の僧侶と
一人の一般人が、その食事会でビールまで飲んでいたとのこと。 まずいことに、周辺
住民の通報で発覚し、警察が寺院内に立ち入り、その7人が逮捕されたといいます。
周知のように タイの国民のほぼ90%以上が、上座部仏教を信仰している仏教徒です。
その先導者となっている上座仏教僧侶は、戒律によって飲酒が禁止されています。
タイ国ではその仏教行事があるたびに、アルコールの販売も禁止されるくらいです。
ところが、戒律によって飲酒が禁止されていても、タイ国の法律では、たとえ僧侶で
あっても、飲酒自体は禁止されていなんですねぇ~ これには気づきませんでした。
よって7人の僧侶は、飲酒によっての逮捕はできませんので、現在「非常事態宣言」が施行されて
いる中、「5人以上の集い(宴会も含む)が規制されている」という政令に違反した、とされました。
また、義務付けられている「公共スペース(寺院内)でのマスク着用」という感染症対策を
していなかった「感染症制御法」の違反によって、一般人も含め8人が逮捕された次第です。
<現場となったパンサオ寺院>
知られた寺「パンサオ寺院」で、酒を酌み交わしながらムーガタ(タイ式焼肉)パーティーを
行なっていた所へ警官が駆けつけると、彼らは僧侶らしく威厳のある態度で対応したようです。
笑ってしまいますが、そのはずです、僧侶たちの中には住職クラスの高僧もいたと聞きます。
非常事態宣言に違反したとして、罰金と15日間の懲役が科せられましたが、一年間の執行
猶予がついたようです。仏教上の戒律には背いていない為、強制的な還俗は免れたといいます。
タイ国では多くの人たちが仏教の日にはお酒を断ち、寺院でタンブン(徳を積む)を行ない、
普段、托鉢などで市民は僧侶にタンブンをする慣習があります。上座部仏教の僧侶には
性的行為、窃盗、殺生を禁じ、解脱の境地に達するといった厳しい戒律が求められます。
そんな僧侶の今回の焼肉パーティーには、国民も裏切られた気持ちでしょう。 近年、
高層の汚職事件など、時折 僧侶の不自然な出来事が発覚しており残念に思っています。
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