タイのクーデターは、立憲君主制となった1932年以降、未遂も含めると19 回 に上るとか。
政局が混迷して決着がつかないと、軍が乗り出して事態を 収拾してきました。 現今の
クーデターもそうですが、今回は軍政に反対するデモが続発し始めています。 過去 18 回 の
クーデター後に一般市民が、その軍政に反対デモを 起こすなんて! 余り 例がありません。
参加者は、崩壊したタクシン派政権の支持者以外にも広がりつつあるようです。 社会の対立や
政治の膠着状態を 打開する手段としてクーデターに一定の理解があったタイ国民でしたからネ。
これは、異例の動きです。 これは、軍政にとって大きな誤算でしょう。 戒厳令の下5人以上の
集会は禁止されている中での抗議デモですからねぇ~ 時代の変化か、国民意識の変化か、
タイ軍の威厳も無くなりました。 「軍は出て行け!」 とのシュプレヒコールの抗議には
兵士たちも さぞ 驚いたことでしょう。 見ていて若い兵士が可哀想になりましたもの ・・・
広がりつつある抗議デモで慌てたのか、軍は 「クーデターを 起こすことは、事前にプミポン国王へ
報告している」 と、今頃になって発表し、クーデター発令の大義名分にしているように感じます。
タイの国軍は、国と国王・王族を 守るものでもありますから、プラユット陸軍司令官でも勝手に軍を
左右できないでしょう。 国王の諮問機関・枢密院のプレム議長 (元首相) らも承諾したはずです。
<枢密院のプレム議長…>
しかし、軍に対して抗議デモを している人達は、芸術家や知識人なども多く、「早期選挙を 実施しろ」
などというシュプレヒコールもあがっているようです。 「クーデターではなく、投票結果を 尊重しろ」
と反政府派と政府派以外の国民が、真の意味での民主主義を 訴えていることは 多いに救われます。
軍政は、タクシン派と反タクシン派の関係者らを 拘束して対立を 沈静化させるようにしており、
改革のための評議会や立法議会などを 設置して、政治と社会改革を 遂行するとしています。
プラユット陸軍司令官が議長の 「国家平和秩序維持評議会 (NCPO)」 が、文民の暫定政権を
発足させる考えのないことも明らかにしています。 だったら一刻も早く進めないといけませんネ。
総選挙まで軍事政権が運営すると言いますが、政治に無関係だった軍が、そこまで出来るのか?
軍政が長期化すれば、国際社会の批判や国内での反対運動などが活発化してきますからネ。
<当時の NCPO に、新首相に指名されたアナン氏…>
タイは アナン氏が首相に復帰した1992年、民主選挙による文民政権の樹立につながり、それ以来
タクシン元首相がクーデターで失脚するまでの一時期、政局も安定し東南アジア諸国連合の中でも、
民主主義の 「優等生」 と見なされていたんです。 今やミャンマーでも民政移管になっているのに …
相変わらず軍事クーデターなんて、今度は タイを 「劣等生」 と呼ぶでしょう。
早く、民政に立ち返ってほしいですネ。
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