クーデター発令から 三日目を 迎えたバンコク ・・・

　　
　プラユット陸軍司令官によるクーデター宣言から三日目になりますが、バンコク市内と
近郊には 大きな出来事もなく、比較的 平穏な空気に包まれている状況ですネ。

タイの40代以上の人は、人生の中で３回目ほどのクーデターを 経験するわけで、うんざりしている人も
いるようです。　タクシン元首相派と反タクシン派の権力とデモ合戦の繰り返しで、８年前のクーデターを
経験する市民らも、繰り返される泥仕合に慣れてしまい、呆れもしている国民も多いように感じます。

　

　昨日の首相府周辺では、反政府派のデモ隊が撤収、清掃員も動員されブルドーザーやトラック等で
デモ隊が使っていたテントや敷物、屋台、救護施設、大量のゴミなどの片付けが行なわれたようです。
政府と警察が機能していませんでしたので、清々しい気持ちになるのは、私だけではないでしょうネ。

バンコクの玄関口であるスワンナプーム空港は、業務や運航も通常通りで、普段と余り変わらないと
ニュースで伝えていますが、クーデターの22日の夜は、大変だったようですヨ。　空港に到着したら
エアポートリンクは止まり、タクシーも来ずと大混雑したようです。　客室乗務員も知らなかったでしょう。

　　

スクンビット通りにあるホテルでは、何件かの予約がキャンセルになっているくらいで、業務に大きな
影響は出ていないようです。　しかし このクーデター発令が全世界に流れていますので、これから先

大きな影響がくるでしょうネ。　日本人学校を 含む 全ての学校は休校になったり、生活に夜間の
乗物以外で 影響が出てくるものがあるかな。　テレビ放送は、軍関連以外は、制限されていました。
（24日の朝は制限が解除されています）

　クーデターによって、双方のデモ隊が静かになったのは良いんですが、混乱が長期化すると、経済の
ダメージは大きいでしょう。　実際に、政情が不安定だった１月～３月の国内総生産は、前年同期比で
0.6％減と、大洪水の影響で深刻となった2011年10月～12月期以来の落ち込みだったようですヨ。

　

昨年の日本企業の投資は、タイが101億ドルとインドネシアの３倍以上で、東南アジア諸国
連合の中で最大だったんですが、これからは、この投資も大きく変わってくるでしょうネ。

新規の大型投資も減っており、政治混乱で すでに 昨年から投資認可が停滞しており、今後は
近隣諸国やインドネシアなどに タイからの投資リスク分散の動きが加速するでしょう。　

大洪水による甚大な被害後も　投資ブームが続いたのは、政界と財界が一体化して 先が見えた
からでしょう。　しかし、今回は 政治が不在での混乱ですから 早く正常な政治が動かないと …

　

海外からの観光客の影響は大でしょうが、昨年末から政情が不安でも、今年のタイ人の日本への
観光ブームは衰えませんでしたが、夜間外出禁止令が出ている今は、どうなんでしょうネ。　
やっぱり 影響はあるでしょうねぇ～　　さぁ～　どうなることやら。
　新首相になるような人が いないという話も流れ、気になる今後です。　　



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