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タイ総選挙の結果が発表された、これからどうなる?

2019年05月10日 | タイの出来ごと、あれこれ
 
 タイで3月24日に行なわれた総選挙の公式結果が、選挙管理委員会より発表されました ・・・

下院の定数500議席のうち、タクシン元首相派の「タイ貢献党」が予想通り、136議席を
獲得して第1党になりました。 一方、現在の軍事政権の事実上の継続を目指す親軍派の

「国民国家の力党」は115議席で第2党となりました。いずれも過半数には届いておらず、双方とも
今後、連立工作を行なって、過半数の勢力を目指すとしていますが、親軍派が優勢とみられています。

 

「新未来党」は比例配分が見込みより少なく80議席にとどまりましたが、第3党に躍進しました。
事前の予想では85議席以上とみられていましたが、もう少し若者の力が足りなかったようです。

タクシン派の長年のライバル「民主党」は52議席。「タイの誇り党」が51議席を獲得して、票の
奪い合いだったようです。両党、今月下旬招集の国会で行なわれる首相選出で、誰を推すか明確に
していませんが、マスコミや有識者の間では ともに親軍政派に入るとの見方が強まっています。

 

さらに、上院は親軍派で占められていることから、タイ貢献党が第1党となったものの、現在の
軍政を支持する国民国家の力党が中心となり、プラユット氏が首相を続投できるでしょう。

しかし軍政から民政となる、これからの政治運営は大きく違ってきます。軍政下ではプラユット氏は
政治上の難題を「暫定憲法第44条」に基づく超法規的な「命令」で 難題を切り抜けることができました。

 

議会に代わる「国家平和秩序評議会」(NCPO)議長であるプラユット氏の権限は絶大で「第44条と
いう伝家の宝刀」を使って、国家改革や治安維持などを名目に発令し、難問を切り抜けてきました。

日本の与党がいつも苦戦している、煩雑で時間のかかる民主的な手続きをしないで、事案や
難題を進めることができました。よって、バンコク都知事の罷免から、中国と整備する高速
鉄道工事の迅速化のことまで、発令は多岐にわたり 思い通りに政治を運営してきました。

 

しかし今後は「伝家の宝刀」である水戸黄門の印籠(第44条)が使えなくなります。しかも
第2党ですから予算案などが通らないうえ、常に不信任案を突きつけられる可能性もあります。
不安定な政権運営を強いられるでしょう。議会が解散されてしまう可能性だってありますからネ。

新しく政権を担った場合、プラユット氏は今までに無い苦戦を強いられ、好きなようには出来ません。
厳しい姿勢で国民と向き合う必要がありますヨ。更に過半数を取れなかったタクシン派の政党などから

 

“開票に不審な点が多くみられた” と選挙管理委員会を裁判に訴える動きも出ています。 
まさかと思いますが、今回の総選挙自体が無効とされる可能性だってあると聞きます。

タイの政党は主義主張よりも政権に参画することに重きを置いているようです。政策ではなく、権力が
ほしい政党や政治家が多いことに、賄賂など多くの問題を抱えてしまう。 もう一波乱ありそうですネ。  



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