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今年で 日タイ修好132年、この事でさらに深まった!

2019年05月09日 | タイの出来ごと、あれこれ
 
 今年で日タイ修好132周年になりました。そして、ラマ10世王・ワチラロンコン国王の
戴冠式と徳仁さま・天皇陛下の即位式が 重なるなんて、希有な歴史の1ページですネ。 

その132年という長い歴史の中で、皇室・王室も素晴らしい友好関係を築いてきたからです。
何年か前に日本の皇太子殿下がタイへ 公式訪問された時も、通常の国賓以上の大歓迎を
お受けになり、これだけで 皇室へのタイの王室の方々のお気持ちが伝わったものでした。 

 

タイ王室と日本皇室は とても深い絆があり、タイ国王の崩御に際して、皇室は3日間の喪に
服し、また 特使が在日タイ大使館に赴き 皇室からのお悔やみの言葉もお伝えしていました。 

2017年には前年に亡くなったプミポン前国王の弔問のため、上皇さまと上皇后さまが揃って、
タイを訪問されています。このことは、タイ国民にも深く 記憶に残っていることでしょう。

 

王室と皇室の関係が より深まった出来事は、1965年に上皇陛下が皇太子時代にプミポン前国王へ
テラピア(ナイル種)という魚を寄贈したことでした。今では プラ・ニン(黒い魚の意味)と
呼ばれ、タイで最も大衆的な淡水食用魚になっているというエピソードは、余りにも有名です。 

「一匹の魚とタイ国王と日本皇太子の物語」と、英字新聞などに紹介されました。とても心温まる
素敵なエピソードで、この紹介記事によって、多くの日本人にも知られるようになりましたよネ。 

 

王室と皇室の関係はアユタヤ時代に遡りますが、今ほど深い関係になったのは、1963年にプミポン前国王と
シリキット前王妃が訪日したことがきっかけだったそうです。両陛下の訪日に際しては、当時の昭和天皇が
大いに歓待され、翌1964年の皇太子ご夫妻(上皇陛下ご夫妻)の訪タイに発展していきました。

プミポン前国王と当時の皇太子殿下は、国の発展について真剣に話し合い、国王夫妻が直々に皇太子夫妻をタイの
農村に案内したほどです。また この時の訪問で、皇太子夫妻は国立カセサート大学の水産学部も訪問しています。 

 

同大学を訪問した折、皇太子殿下はプミポン国王が、農村部の栄養状態を改善するのに役立つ
魚の養殖を模索していることを知りました。帰国後の1965年、皇太子はナイル・ティラピア

50匹をタイ王室に寄贈します。しかし残念なことに、搬送中に40匹が死んでしまいました。
が、残り10匹は プミポン国王がお住まいのチットラダー王宮に届けられました。

 

国王はこの魚を学名・ナイロティカス(Niloticus)から「プラ・ニン(Pla Nil)」と名付け、養殖を
開始。1年後、10,000匹のプラ・ニンを水産局に引き渡し、農村部各地の農業用溜池に放流したのです。
一方、ニンという発音は 上皇天皇のお名前・明仁さまの仁(ニン)から取られたとも言われています。

現在、プラ・ニンの生産量は年間22万トン以上にもなり、30万の養殖場が関わっており、数百万の人達の
雇用を支えています。 さらにプラ・ニンは重要な輸出品目にもなっており、貴重な外貨も稼いでいると
いいます。タイの人達にとっても、廉価で栄養のあるプラ・ニンはタイ食卓の貴重なおかずにも ・・・

 

そう言えば、上皇陛下は、たいへんな魚類の研究学者でもありましたネ。これからも
日タイ修好が150周年、200周年と続くよう、両国の関係を 更に 深めてほしいですねぇ~   



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2 コメント

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Unknown (ゴルフ壮年)
2019-05-09 18:55:40
上皇陛下を平成天皇と表記すると、謎の勢力にどやされますのでご注意ください。
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ゴルフ壮年さんへ (nagaichi)
2019-05-25 06:52:55
ご指摘 有難うございました。訂正しておきました。
「○○天皇」という呼び方が「諡」(おくりな=崩御後の追号)である、ということに気がつきませんでした。
助かりました。

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