再選したスクムパン都知事に望むことは？

　　
　３日にバンコク市で行なわれた知事選は、ワタシや世論調査などの予想を 反して、
前職で 反タクシン元首相派の民主党候補スクムパン氏 （60） が再選を 果たしました！

事前の各調査などで優勢だった、タクシン派で政権与党のタイ貢献党が支持する、ポンサパット氏は
スクムパン氏に、約18万票及ばなかったようです。　バンコク知事選は、2004年以降、民主党候補が
３回連続で当選している通り、富裕層などが支持する民主党の牙城であるバンコク市を 死守しました。

　　
＜スクムパンさん おめでとうございます。でも これからが…＞

投票率は2009年の選挙の51％を 大きく上回り、64％という数字で 都民の関心の高さを 示しました。

「タクシン派の貢献党が国政を 担っていることから、都政は民主党に任せたい、という意識が働いた」
なんて指摘もあり、両候補の他の23人に及ぶ無所属候補の得票数は、最高でも17万票余りに過ぎず、

都民の支持を ほとんど得ることができなかったようです。　これで完全に、国政は貢献党、
バンコク都政では民主党という状況が、しばらく続くことになります　・・・

　
　　　　　＜お二人、今度は仲良くやって下さいな…＞

勝利したスクムパン氏は、2011年の洪水でインラック政権と対立し、対応が遅れる要因にもなり、批判を
招いたことがあってか、「インラック首相と共に、バンコクの発展に尽くしたい」 と語っていました。

　そうです、後は 都知事が取り組むべきバンコクの問題・課題を 徹底的に修復してほしいですよネ。

今年の初めに、英字新聞のネーションが都民・有識者らに聞き取り調査を 行ない、バンコクの
10 の問題・課題が浮き彫りになりましたので、やるべきことはハッキリしています ・・・

　

１）　交通問題　　　　　　　　６）　増加するゴミの処理問題
２）　駐車場の増設　　　　　７）　治安対策
３）　洪水対策　　　　　　　　８）　観光客増加への対応
４）　計画的な都市開発　　 ９）　政府との連携
５）　露天商の管理　　　　　10）　東南アジア諸国連合（ASEAN）経済共同体（AEC）に向けた準備

やはり 最初の取り組むべき問題は、渋滞が絡んでいる交通問題でしょう。　早く 施策を 打たないと！
車が増え続け、バンコク市内に まだ まだ 乱立する商業ビルと住居ビル …　車の規制が不可欠です。
ここに都民の期待が込められているでしょうから、早急に取り組んでほしいですよネ ・・・

　　

　でも 今回の選挙で一番、ガッカリしているのはタクシン氏、喜んでいるのはアピシット氏でしょうネ。　

タクシン氏は 貢献党が都知事選に勝利することで、都民の支持を 取り戻し、恩赦の道筋を つけたい
ようでしたのでネ。　やはり バンコクの中間層に根強い反タクシン感情を 克服できませんでした。

一方 民主党は、バンコクの地盤を 守り、アピシット幹部ら 現執行部は一まず 安泰となりましたから。
　いろいろ意味のある都知事選でした ・・・　　



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