一昨日の26日は「日タイ国交樹立の日」でしたネ。 日タイ修好134周年になります。
134年前、当時のタイの国名はシャムでしたが、漢字表記は「暹羅」です。その一字を取り
1887年(明治20年)9月26日に「日暹(にちせん)修好と通商に関する宣言」、いわゆる
「日タイ修好宣言」に署名が行なわれ、正式に外交関係が開始されたと聞き及んでいます。
署名は、タイ外務大臣のテーワウォン親王一行が訪日し 東京で行なわれました。その半年前の
1897年3月に外交官の稲垣満次郎氏を在シャム弁理(代理)公使として派遣し、バンコクに公使館が
開設されました。その後、稲垣満次郎氏は在シャム特命全権公使に着任しています。因みに、
国名がシャムからタイになったのは、当時 ピブーン首相の時代、1939年(82年前)6月です。
<稲垣満次郎氏>
そう言えば、この日に合わせたのか? 偶然なのか? この特別な日に日本からタイ国へ
30万回分のアストラゼネカワクチンが寄贈されました。今回で三回目の寄贈になります。
タイ外務省が公式ツイッターにて、“タイと日本の外交関係の134周年を記念し、三度目のワクチンを
寄付してくれたことに感謝します” との意を伝えていますので、敢えて、この日にしたのでしょうネ。
<プラユット首相から梨田大使へ感謝の意が>
日本は今までに、7月9日到着105万回分、9月8日到着 30万回分、26日到着 30万回分の
合計165万回のアストラゼネカワクチンを寄贈しています。東日本大震災の折には、タイ国の
官民から多くの支援を貰い、日本政府から日本人から感謝の意を伝えました。両国で困った時に
助け合うのは素晴らしいことです。 「日タイ修好134周年」の絆も益々深まる感じです。
タイ外務省のフェイスブックには日本のワクチン寄贈について、“日本は米国など違って、駆け
引き無しで、さっと寄贈してくれる真の友好国だ” 或いは、“寄贈の喧伝をせず、多くを語らない
真の強者だ” といった感謝のコメントが投稿されているそう。 体が痒くなって来ますネ(笑)。
<日の丸の下に From the People of Japan>
また あるテレビニュース番組では、ワクチンが入ったコンテナに「From the People of Japan」と
書かれていたことに称賛していました。タイでは公費による支援でも『「有難うございます。
○○大臣より」といった個人名が大きく記載されることが当たり前になっている』と、その違いを
指摘し、“日本の首相どころか政府とも言っていない” と、日本の姿勢を評価していたといいます。
いずれも嬉しい褒め言葉ですが、タイの人たちが このような見方をしていることは意外でした。
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