そう言えば、数千万円もする高級腕時計を25個以上所持して、タイ社会を騒がしたプラウィット
副首相の処遇は、どうやら あやふやになりそうです。汚職追放を標榜する政権にあって不自然です。
これだから、各国の汚職や腐敗の酷さを調査研究している国際NGO(非政府組織)などから、
タイはいつまで経っても調査対象の180カ国中100位前後をウロウロしているんでしょうネ。
プラユット首相も「汚職撲滅」を訴えているわけですから、タイの人たちも政権自ら 襟を
正してほしいと思っていることでしょう。 そんな中、報道番組や国民から「よくやった」と
大絶賛される行動を取った女子大生が、メディアに大きく取り上げられました。
インターンとして地方行政機関に派遣されていた女子大生で22歳のパニダーさんが、本来
助成金を受け取るはずの世帯主になり代わって、申請書に署名するよう上司に命じられました。
まだまだ貧しい家庭への社会保障が充実していないタイですが、それでも僅かな助成金制度が
あります。インターンですから言われるままに 何度か著名していましたが、実は申請書類を
偽造して助成金を騙し取って、それを役人たちの懐に入れていたことが分りました。
その僅かの補助金は、本当に必要としている人たちに届かず、役人たちが着服していたわけです。
パニダーさんは詐欺行為に加担させられたことを知り、良心に耐え切れず、告発に踏み切りました。
彼女の勇気ある告発を受け、独立政府機関である汚職調査委員会が調査を開始したところ、44県の内
なんと、支給件数の80%で不正が発見されました。 金額にして約1億バーツ(約3.4億円)です。
政府の基準により極貧レベルと認定された世帯に、年間2,000バーツ(約6,800円)の生活支援を
行なうという制度があります。 月額ではなく年額ですヨ。 タイの富裕層からしたら僅かです。
不正の手口の多くが、本来支給すべき2,000バーツではなく、その一部のみを本人に渡し、
残りの金額を役人たちが、横領していたというのですから国民は怒ります。当然、彼女の
勇気ある行動に大きな拍手を送りました。 同委員会は、調査の対象を残りの
32県にまで広げる意向ですから、不正問題はさらに広がりそうです。
<表彰されたパニダーさん>
パニダーさんは、国立マハーサーラカーム大学人文社会学部で学ぶ学生です。当初、こうした
不正を大学の担当教官に訴えたそうですが、逆に教官から「そんなわけがない、変な勘ぐりは
よせ」と逆に非難されたそうです。それでもめげず、彼女は汚職の告発を関連省庁に発信し続け、
それが機縁となって汚職調査委員会が動きだし、今回の大がかりな不正摘発に至りました。
<政府に若い人たちも色々と抗議はしていますが>
今では、パニダーさんは汚職撲滅のスーパー・ヒロインで、大学からも表彰されました。
「是非 当社に」と大手企業からの入社以来や縁談まで申し込まれているそうです。
政府が掲げている汚職追放がだらしないから、一層 この勇気ある行動が称えられるのでしょう。
プラユット政権も見習ってほしいですよネ。 久しぶりに素晴らしい話題に触れました。
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ブラユット首相は先輩であるプラウィット副首相の首を切れないで悶々としていること、方や、森友問題で、麻生副総理兼財務相の辞任を求め切れない安倍首相・・・外野から見ていると、首を切ったらスッキリ収まるのに、と思いますが、当事者はしがらみに絡まれて決断できないんでしょうね。
●タイの木っ端役人による貧困者への助成金詐欺には呆れるばかりですね。
いまだに、タイの地方ではこんな不正が横行してるなんて、経済力では中進国になったタイですが、実態は発展途上国そのものと言った感じです。犯罪に関与した役人はどんな刑罰を受けるんでしょうか?懲戒免職で豚箱入りはあるんでしょうか?単なる厳重注意で済ませるんでしょうか?
続報を期待します。
警察関係も そうですが、役所もある程度の上司とつつんでいるでしょうから、
豚箱入りまではならないのでしょうか。 変化あれば 、追って報告します。