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タクシン元首相の亡命でタイの政局が心配!

2008年08月12日 | タイの出来ごと、あれこれ
やはり、タクシン元首相一族はイギリスに亡命しました!

タクシン氏の妻のポジャマン氏が出国の際に、夫妻の子供が泣き崩れる姿が目撃されたことと、必要以上に大きなバックを
いくつも持参していたことで、“亡命するのでは”と噂されていましたが、やはり現実的なものとなりました。

さぁ~ 今後 タイの政局はどうなるでしょう?

タクシン派の現政権が求心力を失い、政界再編や政党の弱体化に繋がり、党は早晩に分裂し、今までのエリート層が軍、司法、
上院、を通じて権力を掌握し、再び官僚機構に戻るのではと言われています。一方 タクシン派の出身地の北部や最大の人口を
抱える東北部で農民や貧困層を中心に今も絶大な人気を誇る支持者達が不満を強め、反タクシン派運動を先導した団体や都市部の
中間層との対立も一層強まり、不安定な経済・政局が続くと心配もされています。

しかし 北京オリンピックに出席していたタクシン夫妻が、タイに戻らずそのまま英国に入り、英国から“司法は政敵に支配され、
暗殺の危機もある。民主主義を尊重する英国にとどまる“という手書きの声明をタイの国営テレビにファックスした、と公表されましたが、
よく 政府は出国を許可しましたね。ポジャマン夫人は株取引に絡む脱税の罪で、禁固3年の判決を受けたばかりです。
また タクシン元首相も国有地取得をめぐる汚職疑惑の裁判で11日にタイ最高裁判所に出廷する予定でしたのに。

タクシン夫妻の出国を認めたのは、実力者・有力者の収監による混乱を避けるために政府が逃亡を企てたと・・・ あり得ますネ。

でも 予約していた北京発バンコク行きの便に搭乗せずにロンドンに向かった時点で、タイの最高裁はタクシン夫妻に逮捕状を
出しましたので、これで完全に有罪の見通しが強まり国外逃亡、亡命となりました。逃亡先は自宅がある英国か、先祖の地である
中国のどちらかと見られていましたが、英国を選びました。この日を見込んで英国サッカー、イングランド・ プレミアリーグのクラブ
「マンチェスター・シティ」を昨年7月に買収していたのでしょうか。凍結されている資産約700億バーツも失います。

< タクシン・チナワット >   ニュースクリップから抜粋。

1949年、北部チェンマイ生まれで58歳の客家系中国人。警察士官学校を首席で卒業後、米国に国費留学し、刑法学博士号を取得。
帰国後、警察に勤務するかたわら官公庁へのコンピュータ・リース、不動産開発などを手がけ1987年に警察中佐で退職。その後、
携帯電話サービス、通信衛星などを展開するタイ通信最大手シン・グループを育て上げげ、1995年に政界に転じた。1998年に
タイラックタイ(タイ人はタイ人を愛する)党を創設し、地方、貧困層へのバラマキ政策を掲げ2001年の総選挙で大勝し首相に就任。
2005年2月の総選挙も圧勝、首相に再選されたが伝統エリート層との対立から、2006年9月にクーデターで失脚した。



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1 コメント

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タイの政局 (山田)
2008-08-12 19:04:44
2005年以降、タクシンと反タクシンで混乱状態だったタイの政局は、今回のタクシン亡命(逃亡と言う記事もあり)によって、ひとまず決着しました。
政局の安定を好感して、タイ株式市場も久々に反騰しました。

2006年9月のクーデターにより追放されたタクシンでしたが、その後舞い戻り、政界の黒幕として再度政界を牛耳ろうとしましたが、残念ながら、軍政が選んだ司法体制によって、復活の道は完全に断たれました。

国王が懸念するタイ国民相互間の分裂状況(バンコクの中間層Vs地方の農民・貧困層)は、地方の農民・貧困層がタクシンというトップを失って、しばらくは沈静化するのかも知れません。

タイの政局を眺めるには、下記「江戸屋」オーナーのブログが結構面白いです。
しかし、長文なので読むのが大変ですが。
http://www.edoya.bz/index.html

タクシン大嫌いな方のブログがありました。
http://thyukio.blogspot.com
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