タイでゴルフ友達になりましょ。

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タイの薬事と医療の裏話?

2009年09月06日 | タイの出来ごと、あれこれ
 昨日からタイの薬事情を もう少し続けます。

 いくら「タイの薬は速効性がある」と云いましても、病にも限界があり大病は治すことは出来ません。

 いつでしたか、肺の病にかかった女の子が、「500バーツが無くて病院に行けずに、幼い命を落とした、
二、三日前に診てもらえれば助かったのに」 なんてニュースを聞くと、日本の医療と保険制度が恨めしく
思えてきます。日本よりひと回り(12年)短い平均寿命も、こんな所で影響しているのでしょう。

また 思い出したように、特許権を持つ欧米大手製薬会社と、欧米の承諾を得ないままコピー生産する
タイ政府保健省との間で「特許権」を巡って激しい論争も繰り広げています。

 が、貧困層に治療を提供し切れない、大病に効く欧米の薬は負担が大きい・・・等々の事情を鑑みると
「知的財産権保護」を騒ぐ欧米各社に “少しは多目に見てあげてよ” なんて言ってあげたくもなります。

 まぁ~ ここで云う薬は、抗エイズ薬や心臓病など大病に使われる薬ですが、保健省も薬価による
負担が大きくなって、「特許破り」を十分承知の上での行為です。
もしタイでこれらの薬を生産すれば三分の一の価格で入手可能になるんです、って。
タイ政府もなり振り構わず、第三者が思う以上に必死なんですねぇ~

 これに対し欧米各社は「一つの新薬を開発するのに10年以上を要し、20年の特許期間内にコストの
回収と利益が上がるか、というリスクを負っている」と反論しています。双方の気持ちが理解できます。

 こうした外国の製薬会社の特許権を無視して自国で製造したり、強い成分が入った薬を販売できるのも
副作用が無いかどうかチェックする薬事法が確立していないからでしょう、医療は多種の諸事情が山積です。

 処で、タイ政府には「強制実施権」(CL)という制度があるのをご存知でした?

 なんでも “国が公益上の必要性から、特許権の実施を第3者に付与できる” 権限を持つ制度で
昨年 タイ政府管轄の薬品公社は、このCL制度を発動しフランスが開発した「抗血小板薬プラビックス」の
コピー薬120万錠を製造元のインドから輸入し、国立病院に配布してしまいました・・・

 コピー薬120万錠を輸入しちゃうなんて、タイもやることが半端じゃないから好きです。(笑)

 当然のこと、欧米の製薬会社はCL発動と輸入に対して猛抗議です・・・ タイ政府は「医療予算の
不足」を理由にしましたが、欧米からは「06年・07年に必要性の無い軍事予算を約7割も拡大している」と
指摘して、米国政府もCL撤回を求め圧力をかけ 対立したままでしたが、その後どうなったでしょうネ?

 タイの薬事と医療に諸事情があっても、これは ちと やり過ぎかも知れませんねぇ~
 こんなことを繰り返していては、世界の仲間外れになってしまいますヨ、アピシットさん!  


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
有難うございます。 (STさんへ)
2009-09-09 16:07:15
お気遣い有難うございます。
これからも宜しくお願いします。
返信する
恵まれているなー (ST)
2009-09-07 04:45:27
毎日読んでいます、なかなかここまで書いている人はいないですなー 凄いことです、

こういうタイの医療の話を聞くと、なんだかんだ文句を言っているけど
日本はめぐまれていますなー

時々は休んで下さい。
返信する

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