えっ！ タイでディズニーランドの誘致？ ホンマかいな ！

　
　アジア太平洋地域の都市への渡航先ランキングで、バンコクが１位という報告が ・・・

カード大手会社の米マスターカードがまとめた、2016年に１泊以上滞在する外国からの
渡航者数・観光客数が最も多かった都市は、バンコクが1,930万人でトップだそうです。

２位　シンガポール　　（1,310万人）　　　　　６位　プーケット（910万人）
３位　東京　　　　　　（1,260万人）　　　　　７位　香港　　　（890万人）
４位　ソウル　　　　　（1,240万人）　　　　　８位　パタヤ　　（810万人）
５位　クアラルンプール（1,130万人）　　　 　 ９位　大阪　　　（740万人）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 10位　台北　　　（740万人）

　

国内景気が低迷する中でも成長を続けるタイの観光業。ベストテンにプーケットとパタヤと三つも入り
絶好調です。旅行者数は２年連続で過去最高を更新、昨年はついに3,000万人の大台を突破しています。

タイのGDPに占める観光収入の比率は、2015年の16.7％、昨年の17.7％にアップし、今年は18％を
超えると推定され拡大傾向にあります。今年の観光収入は前年を8.17％上回る２兆7,100億バーツ
（約８兆８千億円）が見込まれています。　しかし こうして絶好調だと逆に心配にもなりますよネ。

　

この比率は世界的な対GDPの比率９％を大幅に上回っており、観光収入が大きな割合を占めることは、
裏を返せば、タイ経済にとって非常に大きなリスクでもあります。もし タイ国内やバンコク市でテロや
事件などが起きれば一気に観光客が激減し、観光産業は勿論のこと タイ経済に大打撃を受けてしまいます。

そんな中、観光・スポーツ省が浮かれていると言える、どんでもないことを検討しているよう ・・・

現在、運輸省と連携して増加する観光客に対応するためのインフラ整備・投資計画を検討する
準備を進めているのは大いに結構ですが、なんとインフラ整備の一つとして、ディズニーランドの
誘致が検討されているというのです。　本気で考えているんでしょうか？

　

現時点でも、観光客に対応するためのインフラは、伸び続ける観光業と比較してまだ十分とは
言えません。曜日や時間帯に左右される面もありますが、出入国窓口の混雑は酷いものがあります。

バンコク市へ行く交通渋滞なども問題です。入国審査前の行列や渋滞は、長旅で疲れた旅行者に
とってはかなりの苦痛で、いつも 何とかしてほしいと訴える人たちが どんなに多いことか。

　

現在、スワンナプーム国際空港の第２期拡張工事を開始していますが、同工事で19年までに
同空港の収容能力を年6,000万人に引き上げ可能としています。しかし 旅行者の増加ペースを
踏まえると、早期の第３期拡張が求められそうです。まだまだ やることがたくさんあります。

観光客数の増加で、タイの既存設備がキャパオーバーになっている状況下、タイの観光業が
必要としているのは、まずは観光に対応したインフラ整備、そして それを補う開発のはず。
ますます、空の玄関口であるスワンナプーム国際空港の混雑悪化が懸念されているのに ・・・
　まぁ～ 実現するとは思いませんが、ディズニーランド誘致なんて50年早いと思いますがねぇ～　　



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