22日に、バンコク都内の国立病院で起きた爆弾テロを受けて、プラユット首相は来年に予定
されている民政選挙の延期を示唆している中、私立バンコク大学の世論調査が報告されました。
陸軍によるクーデターから3年が経過。ですが、依然 軍政は高支持率をキープしているよう。
今月24~25日に全国1,269人を対象に行なった同調査で、プラユット首相に対する支持率が前回
調査より上がり52.8%と過半数を超え、対して25.6%が支持しない、21.6%が無回答でした。
総選挙については「民政移管のための選挙をできるだけ早く実施すべき」が50.6%。一方で、
24.6%がどちらでもいい、21.8%がこのままでよい、の合計が46.4%で、ほぼ半々の結果でした。
因みに 政党支持率はタクシン元首相派のプアタイ党が17.8%。反タクシン派の民主党は15.6%。
しかい他の世論調査で、現在の政権が国民の信頼を得るためには、何をすべきか という質問に対して、
「経済・貿易・投資の拡大」と80%以上の国民が経済の不安を訴えています。中には「法の執行前に国民の
意見を聞いて」が74%あるなど、こんな不満を持っている国民もいることを知っているでしょうかネ。
タイの友人曰く「今は 首相が単独の判断で処罰できる憲法44条を執行できるので、
タイ国民は不満があっても表には出せない状況だ」といいます。また 不敬罪を盾に
言論の弾圧を感じさせるなど、少なからぬ不満が鬱積している様子が窺えると …
政府高官は軍関係の病院爆破事件の犯人について、不敬行為で逮捕状の出ているタクシン
元首相支持者、ウティポン容疑者の関与が疑われる、新証拠が出てきたことを明らかに
しましたが、まだ 明確になっていません。現政権に持つ不満がこうした反体制派と結び
つくことも懸念され始めており、軍政はより 一層 慎重な政局運営が求められています。
だからでしょうか。プラユット首相が金曜日(26日)恒例のテレビ会見の中で国民に4つの質問をし、
タイ貢献党や民主党などの野党から「軍政の延命を狙った誘導尋問だ」などと厳しく批判されました。
その4つの質問は ・・・
「総選挙で誕生する次期政権はしっかり統治された政権であろうか」「しっかり統治された政権が
誕生しなかったらどうなるか」「選挙は民主主義を構成する重要な要素だ。国の将来、国家改革、
国家戦略を考慮せずに選挙が行われるのは正しいことか」「行いの悪い政治家が選挙に出馬して
問題が再発した場合、誰がどのように対処するのか」 ・・・ ちょっと言い過ぎかも知れません。
確かに この4つの質問は、マイナス面にのみ注意を向けさせ、現政権が存続した方が良いとの
回答を導き出そうとしている感もありますネ。これでは野党の警戒心を強め反発もするでしょう。
今のところ、4月6日に新憲法が制定されたことから、来年後半に総選挙が実施され、民政
復帰が実現する見通しですが、まだまだ 一波乱ありそうです。私らは見守るしかありませんけど。
「タイでゴルフ友達になりましょ」 のホームページです
タイ・ゴルフを何でもランキングで紹介する情報サイト
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます