政府系の会員制エリートクラブ「タイランドエリート」が9月に日本で勧誘イベントを行なうと聞いていましたが・・・
どうなったんでしょう? 2003年の設立当時は観光目的の富裕層をターゲットに、こんな謳い文句でスタートしました。
5年間有効の観光ビザがOK、指定ゴルフ場・スパでのグリーンフィーやタイ式マッサージが無料、指定ホテル・レストランや
エンターティメント施設での優待料金、入国時のVIPフリーパス・サービス、往復空港送迎無料サービス・・・等々。が、実際の
所は会員権獲得に失敗しています。
タイランドエリートは、タイ国政府観光庁(TAT)が100%出資したタイランド・プリビレッジ・カード社として設立され
タクシン前政権時に発足されました。スタート時は個人会員100万バーツ(約330万円)で、2008年までに100万人の会員を
獲得することを目標に揚げていました。が、今年の6月現在で会員総数は2528人、男女比は男性が1837人、女性が691人と
目標と成果に大変な誤差が出てしまいました。大きく目標を下回っており思惑外れの大失敗です。なぜこうなったんでしょう?
2528人の各国の内訳を見てみると、韓国741人、日本396人、台湾293人、英国183人、米国104人、バングラデッシュ76人、
シンガポール67人、香港63人、ロシア59人、中国54人、その他492人との事です。バングラデッシュ人は意外です。
年間130万人近くの日本人が訪タイし、リピーターが7割前後という現況を鑑みると、日本人の396人は非常に少ないと察します。
おそらく日本人が会員にならない理由を探し出せば、大失敗の敗因が検証できるのでしょう。それで冒頭の「9月に勧誘イベントを
日本で」となったのでしょうか。でも エリートカードに施策はあるのでしょうか。
会員獲得が思うように行かず早期黒字転換の措置の為に、今年から個人会員の入会金を50%アップして150万バーツとし、
“投資家・会社経営者などビジネス関係者のニーズに応えるサービスを充実させる”とは打ち出していますが、具体的な施策は
今の所、出てはいないようです。むしろ逆に、日本人が一番歓迎するゴルフ場のGR無料の回数が年に24回と制限されています。
外国人投資家とタイ人投資家との交流の場を造ると謳ってもいますが、富裕層の方々であればここに頼まなくとも、いくらでも
交流なんか可能でしょう。5年間の滞在ビザが取得できると言っても、50歳から80万バーツを銀行に預ければ、リタイヤービザを
毎年 更新可能です。サービスの中で、会員の人気が高いのが“ファーストトラック”と呼ばれている、VIP入出国無料サービスだ
そうですが、メリットはこれくらいでしょうか。
150万バーツに値上げした今年の会員獲得の目標は400人だそうですが、6月末現在33人に留まっているとの事です。
よっぽど、画期的なサービス、メリットを打ち出さないと、会員を集めるどころか組織その物が倒れてしまうでしょうネ。
「タイでゴルフ友達になりましょ」 のホームページです
タイ・ゴルフを何でもランキングで紹介する情報サイト
どうなったんでしょう? 2003年の設立当時は観光目的の富裕層をターゲットに、こんな謳い文句でスタートしました。
5年間有効の観光ビザがOK、指定ゴルフ場・スパでのグリーンフィーやタイ式マッサージが無料、指定ホテル・レストランや
エンターティメント施設での優待料金、入国時のVIPフリーパス・サービス、往復空港送迎無料サービス・・・等々。が、実際の
所は会員権獲得に失敗しています。
タイランドエリートは、タイ国政府観光庁(TAT)が100%出資したタイランド・プリビレッジ・カード社として設立され
タクシン前政権時に発足されました。スタート時は個人会員100万バーツ(約330万円)で、2008年までに100万人の会員を
獲得することを目標に揚げていました。が、今年の6月現在で会員総数は2528人、男女比は男性が1837人、女性が691人と
目標と成果に大変な誤差が出てしまいました。大きく目標を下回っており思惑外れの大失敗です。なぜこうなったんでしょう?
2528人の各国の内訳を見てみると、韓国741人、日本396人、台湾293人、英国183人、米国104人、バングラデッシュ76人、
シンガポール67人、香港63人、ロシア59人、中国54人、その他492人との事です。バングラデッシュ人は意外です。
年間130万人近くの日本人が訪タイし、リピーターが7割前後という現況を鑑みると、日本人の396人は非常に少ないと察します。
おそらく日本人が会員にならない理由を探し出せば、大失敗の敗因が検証できるのでしょう。それで冒頭の「9月に勧誘イベントを
日本で」となったのでしょうか。でも エリートカードに施策はあるのでしょうか。
会員獲得が思うように行かず早期黒字転換の措置の為に、今年から個人会員の入会金を50%アップして150万バーツとし、
“投資家・会社経営者などビジネス関係者のニーズに応えるサービスを充実させる”とは打ち出していますが、具体的な施策は
今の所、出てはいないようです。むしろ逆に、日本人が一番歓迎するゴルフ場のGR無料の回数が年に24回と制限されています。
外国人投資家とタイ人投資家との交流の場を造ると謳ってもいますが、富裕層の方々であればここに頼まなくとも、いくらでも
交流なんか可能でしょう。5年間の滞在ビザが取得できると言っても、50歳から80万バーツを銀行に預ければ、リタイヤービザを
毎年 更新可能です。サービスの中で、会員の人気が高いのが“ファーストトラック”と呼ばれている、VIP入出国無料サービスだ
そうですが、メリットはこれくらいでしょうか。
150万バーツに値上げした今年の会員獲得の目標は400人だそうですが、6月末現在33人に留まっているとの事です。
よっぽど、画期的なサービス、メリットを打ち出さないと、会員を集めるどころか組織その物が倒れてしまうでしょうネ。
「タイでゴルフ友達になりましょ」 のホームページです
タイ・ゴルフを何でもランキングで紹介する情報サイト
当時は、1B=2.7円だったので、270万円で買えました。
バンコク在住者で、ゴルフ場通いだけで元を取った方も居るようです。
現在は150万B 470万円 となり、かつ回数使用制限が入り、販売は厳しいでしょう。
少なくとも、10% 年間15万Bに見合うサービスがないと購入メリットはなさそうです。
とくに、タイでの長期滞在者にはメリットが感じられません。
5年間のビザがあっても、GF無料が年間24回では、月2回しか使えません。
管理人さんのように、日本とバンコクを行ったりきたりという方には、ビザなど、多少のメリットがあるかも知れませんね。
空港入国時のファーストトラックと言っても、当方などは、毎回、イミグレーションは10分以内に通過しますので、必要性自体感じません。
(空港内をゴルフカートに乗って移動するのが魅力だという方もおりますが)
このカードの大きな問題の一つに、将来不要に成った時に、「換金=譲渡」できるのか、ということがあります。
現在のように、150万Bの募集に対し、希望者がほとんどいない状況fでは、換金不能(ないし額面以下での譲渡)の可能性が高いのも、二の足を踏む要因でしょう。
タイならではのエリートカードシステムは興味深いです。損得だけで判断するなら、1-3ヶ月くらいのロングステイヤーさん向きではないでしょうか。年2-3回タイに来て、それぞれ1週間ゴルフを楽しむ程度の人では、ゴルフ特典やスパの特典は年間24回限りといえども使い切れません。一方で、priusさんが指摘されるように、駐在者には物足りないでしょう。
私見ですが、TATの狙いはさておいて、このカードは遊び心のある人がお金を捨てたつもりで買って、楽チンさを享受するものだと思います。例えば、ビザですが、確かにリタイアメントビザという手はありますが、申請書やら銀行残高証明書やら健康診断書やら、準備するだけで面倒くさいなあという感じです。エリートビザは書類不要、スワンナプーム空港に到着して、ラウンジでジュース一杯飲むくらいの時間で取得できます。また、バンコクまでのリムジンも付いていますから、飛行機のドアを出てから1時間後にはホテルの部屋で寛ぐことができます。
しかしながら、会員数が増えるとサービスが低下するのは世の常。今くらいの規模で細々と運営するのが、実はユーザーにとってもTATにとっても幸せなのではないでしょうか。
ゴルフを例にとってみましょう。年20日間滞在する人が1万人会員になったとしますと、ざっと一日当たり500人の会員がタイ国内にいることになります。この人たちの何割かがロイヤルジェムスとかレイクウッドとかレムチャバンとか人気どころに申し込んだらもうパンクですよね。ゴルフ場の正規メンバーからもエリートカードの会員からも大クレームが起こることでしょう。ましてや、目標通り100万人になったら、逆にどの特典も立ち行かなくなるのでは?と思います。
人によって価値感も違いますし、事情も違います。
また一つも二つも、視野が広まります。有難うございました。
エリートカードの場合、5年間有効のエリート・マルティプル観光ビザを取得することができます。このビザは5年ごとの更新を繰り返すことにより一生涯有効となります。
しかし、長期滞在の場合、連続して90日以上タイ国に滞在される場合は90日ごとに入国管理局にて滞在許可延長手続きが必要です。その際の手数料が各1,900Bかかります。
リタイヤメントビザは、日本で取得するのは、手続き面でとても面倒ですが、タイ国内のイミグレーションでは簡単に取得可能です。
ノービザで入国し、銀行で残高証明書を入手し、イミグレーションで申請するだけです。ビザ申請書は、イミグレーション前にある写真・コピー店のお姉さんが書いてくれます。写真を撮って、必要書類のコピーもお願いして、費用は100~200Bです。
ビザ申請料は2,000B。リエントリービザがシングル1,000B マルチ3,800B。
エリートカード附帯の観光ビザは3か月毎の更新が必要ですが、リタイヤメントビザの更新は1年毎です。
双方のビザとも、90日以上連続して滞在する場合は、イミグレーションへ「90日超の滞在届け」を提出する必要があるのは共通です。
たいへんに参考になる、貴重な情報、有難うございました。