いやぁ~ 驚きましたねぇ~ 昨日のブログを 書き終えたら戒厳令 発令のニュースでした。
タイの過去の歴史を 振り返っても、戒厳令 発令 = クーデターというケースが多かったですからネ。
現地時間 20日の夜中の3時に決定し 6時25分にプラユット陸軍司令官が戒厳令を 布告しました。
布告と同時に、政府の治安対策本部を 解散させ、権限を 軍による治安対策司令部に移管。 また
必要な場合は、テレビ放送を 管理するとして、主要な地上波テレビ局、衛星テレビ局に兵士も配置。
早速、反政府デモ隊の中心地であるラチャダムヌン通りや総合庁舎前 (ジェーンワタナ通り) 及び
政府支持派デモ隊がいるバンコク西部ウタヤーン通りに兵士を 派遣し、移動などを 禁止させました。
プラユット陸軍司令官は、「目的はクーデターではなく、国民の安全と財産を 守る為の治安維持で
すべてのデモ関係者にデモを 中止するよう求めるもの」 としています。 そうですヨ、反政府派は
デモ騒ぎを 繰り返し、死者や負傷者を 出しても、警察は なんら機能していませんでしたからネ。
<プラユット陸軍司令官…>
さすがに、反政府デモ隊も戒厳令発令で、予定していた市内でのデモ行進を 中止しています。
バンコク西部で集会していた政府支持派は 集会は続けるとしていますが、撤収が始まったとか。
対立する勢力で、国内が真っ二つに割れているタイの政治混乱を 鎮め、秩序などを 回復させるには
軍が介入するしかないと 有識者は見ていたようで、一般市民、タクシン派、反タクシン派の双方に
今回の軍の登場は、歓迎ムードがありますネ。 これ以上 国家機関の機能が落ちたり、国民の
信頼を 失ったり、国家のシステム全体が弱体化してはなりませんものネ。 良かったと思います。
戒厳令の発令といっても、夜間外出禁止令など出ているわけでもなく、市内のほとんどの地域の
道路や高速も影響を 受けておらず正常通りに動いています。 観光客への影響もありません。
デモ隊がおり、一部 封鎖された交差点周辺の渋滞はありますが、このような場所に近づかなければ
なんら問題ありません。 観光客にとっては、寧ろ これまでより安全になりますネ。 ただ 戒厳令下に
あるという意識は常に持って、できたら身分を 証明できるものを 携帯すると良いでしょうネ。
<アピシット氏とステープ氏…>
プラユット氏は、2010年 民主党アピシット首相と、あのステープ氏が副首相だった時に、タクシン派
デモ隊の強制鎮圧を 指揮し、その年、陸軍最高司令官に昇進していますので、強硬な反タクシン派と
見られていました。 それが 今回の戒厳令発令には、反政府派にも政権にも通告せず、テレビ演説で
戒厳令の布告と治安の全権掌握を 発表しました。 なんか痛快なドラマを 観たような気がします。
タイは過去において、こうした政局危機に直面した時は、プミポン国王の圧倒的権威で安定を
保ってきました。 でも 現在の国王は86歳とご高齢で、健康面で不安がありますからねぇ~
国家機構が下落の中、国王以外に事態収拾に動けるのは軍だけ、という声は多方面でありました。
制服組ではトップのプラユット陸軍司令官が出てくる時は、クーデターと決め込んでいましたから
このような形で登場するとは、思いも寄りませんでした。 タイという国は、本当に興味深い国です。
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これこそステープ氏が描いていた軍による無血クーデターということではありませんか?
この戒厳令により、デモを続けてきた反政府派は身の安全が確保され、一方、反撃の機会を伺って準備をしてきたタクシン派は牙を抜かれてしまい、身動きが取れなくなってしまったということではないでしょうか?
今後は選挙を経ない軍主導の暫定政府が誕生し、状況が安定するまでしばらく続くのでしょう。
何か、ステープ氏の筋書き通りになっていくような気がしますね。
一刻も早く 通常通りの政情にしなければなりません。
どっちに転んでも、今は軍の力を 借りなければ、前に進めませんから、軍の介入は良いと思いますよね。