世界有数の経済誌である米国のフォーブス誌が毎年発表している 「10億ドル以上の
資産を持つ長者番付」 に、タイ人って 何人の人がリストに載っていると思います?
リスト上にあがっている世界超トップ・クラスの富裕層1,826人の中に、タイ人は17人ランク・イン
しており、世界で22番目にお金持ちが多い国なんですって! 因みに 日本は24人で17位だそうです。
中進国・タイとしては多いのかな、日本とそれほど変わらず、それだけ貧富の格差も大きいんでしょう。
全地球的にみれば、豊かな国と貧しい国の平均所得差は拡大していると言われ、同じ国でも、
裕福な階層は より裕福になり、貧しい階層の生活は より厳しくなっているように感じます。
タイでも日本で言われる 「勝ち組・負け組」 などという現象が生まれているんでしょうか。
一般家庭の借金が増えつつあり、貧富格差は酷くなっていると友人のタイ人はいいます。
<タイでトップの資産家はCPグループのタニン会長>
ここに先月末、タイ商業会議所大学が 家計に関するアンケート調査があります (回答者1,221人)。
世帯収入は 「1万5千~3万バーツ」 が全体の14.5%、「3万~5万バーツ」 が43.7%、
「5万バーツ以上」 が39.4%でした。 世帯となると共稼ぎが多いですからネ。
「借金がある」 との回答は全体の85.7% (2010年 56・6%) で、借金の平均額は、29万8千バーツ
(2010年 15万1千バーツ) だったそうです。 2010年と比較すると、だいぶ増えています ・・・
借金の理由は 「生活費」 20.7%、「事業投資」 19.5%、「自動車の購入」 16%、「住居の購入」 9.2%でした。
「家計のやりくりに困ったことがある」 と答えた回答は81.3%でした。
まぁ~ こういう質問をすれば、「困ったことがある」 と答えるでしょうが ・・・
憶測ですが、タイ政治が安定し、経済情況は良いとは言えませんが、いささか経済も成長してきた
ことから、中間層も増え、自動車や住宅を ローンで購入する人たちが増えてきたからでしょうネ。
借金する、借金できるということは、タイの政治と経済がこのまま安定し、あわよくば 更に
成長していくことを信じているからでしょう。 或いは 願っているからかも知れません。
だからこそ、もう2度と政権の争いによるや政治の混乱・不安定を嫌い、プラユット軍事政権を
支持するんでしょうネ。 8月で元陸軍司令官であったプラユット氏が首相に就任して2年目を
迎えましたが、各種の世論調査で首相の仕事ぶりについて9 割近くが肯定的に評価していますもの。
クーデター以前の政治の混乱が、どれほど国民が辟易していたかが、解かろうというものです。
国民投票で憲法案が可決された新憲法案では、“下院議員外からの首相指名を可能とする” 条項が
盛り込まれていますから、来年の総選挙後も、プラユット首相の続投が期待されるのかも知れません。
借金は借金ですが、借金が増えていることは、ある面 国が安定してきたとも言えるのかな ・・・
たぶん、タイ全土ではなく、バンコク首都圏の一部が対象ではないでしょうか?
4割の世帯収入が5万バーツなんて、タイ全土ではあり得ませんから。
タイ全土の所得状況は、下記の記事が正確でしょう。
タクシンの地盤であるタイ東北部の世帯収入は2万バーツに過ぎません。1人当たりだと1万B以下です。
2010年以降、タイ人の借金が増えたのは、インラック前政権のばら撒き政策が原因です。
特に初めて自動車を購入する国民に税額還付するばら撒きが大きいです。
10万Bが還付されるということで、金がないタイ人が前後の見境なく、ローンで購入しました。
2012年には年間143万台と言う平年の2倍の車が売れました。
タイ人の借金増加は国が安定してるからというより、「よく考えないで、欲しいものには飛びつく」タイ人の民族性が大きいのでは?
◆タイの世帯収入、月平均2・7万バーツ
newsclip 2016年4月7日(木)
タイ統計局が2015年1―12月にタイ国内の約5万2000世帯で実施した調査で、世帯当たりの平均収入は月2万6915バーツ(2006年1万7787バーツ)、平均支出(住宅、土地購入など除く)は月2万1157バーツ(同1万4311バーツ)だった。
支出の内訳をみると、「食品、飲料、たばこ」が全体の33・7%を占めた。以下、「住居、家庭用器具・製品」20・4%、「乗り物・交通」18・3%、「衣料など個人用品」6%、「通信」3・3%、「教育」1・7%、「医療」1・4%、「宗教関連」1・2%、「娯楽・行事」1・1%、「その他(税金、保険料、宝くじ購入など)」12・9%――だった。
地域別の世帯当たりの月の平均収入と支出は▼バンコクと首都圏3県(ノンタブリ、パトゥムタニ、サムットプラカン)=収入4万1002バーツ、支出3万882バーツ▼中部=収入2万6601バーツ、支出2万1055バーツ▼北部=収入1万8952バーツ、支出1万5268バーツ▼東北部=収入2万1094バーツ、支出1万7032バーツ▼南部=収入2万6286バーツ、支出2万1293バーツ――。
借金がある世帯は全体の49・1%(2006年64・4%)、約1040万世帯で、世帯あたりの借金は平均15万6770バーツ(同11万6585バーツ)。
借金の理由は「消費」41・3%、「住居・土地の賃借・購入」32・4%、「農業」14・3%、「農業以外の事業」10・2%だった。
1人当たりの月平均収入は2013年の8180バーツから2015年は9212バーツに増加した。
2015年の収入上位20%の世帯の平均収入は1人2万6161バーツ、最下位20%は2547バーツだった。上位20%のグループの収入が全体に占める割合は44・6%。
所得格差指標のジニ係数は所得の再分配後で0・337だった。
だが、インラック前政権のばら撒き政策が原因と、よく考えないで、
欲しいものには飛びつくタイ人の気質のせいだと、柴田さんは言うが
タイ人の経済が豊かになっているから、購入できるだろう。
ある程度、お金を持てないと車だって買えないしな。
有難うございました。