タイの年末年始の 「危険な7日間 (7 dangerous days)」 であった12月29日から1月4日の
交通事故死者数は478人と、ここ10年で最悪の数字となってしまいました。 昨日からの続きです ・・・
2009年以降は毎年350人前後の死者数で推移してきたのに、昨年は380人 そして今年は478人と、
増えてきています。 年々 交通規制を強化しているのに、このありようは? 残念ですねぇ~
昨年より死者数が25%以上も増加した事故原因の要因を探ってみると、第一は 飲酒運転が36.6%と
トップで、次が速度超過で31.3%だったそうです。 この二つで事故原因の70%近くになります。
運転手のマナーや心がけで半減以上 無くせるという、信じられない数字です。
特に、酔っ払い運転で本人が事故死するのは自業自得でしょうが、それに巻き込まれた
犠牲者はたまったものではありません。 ホント 冗談じゃありませんよネ。
その他、タイは自己流で運転技術を習得することが一般的な点も問題でしょう。 また渋滞が
酷く、交通法規が守られないことも少なくありません。 道路にはガードレールがほとんど
設置されず、車両が道路脇に落下して重大な事故に発展することもシバシバです。 そう、
車検制度がないため、車両の整備はドライバー任せで、整備不良の車両も多いのも問題です。
そんな中 昨年末かな、MS&ADインシュアランスグループの三井住友海上火災保険、あいおい
ニッセイ同和損害保険、インターリスク総研の3社が、アジアでの交通事故の防止、削減を目的として、
運転技術やマナーの向上を支援する事故防止サービスを共同開発したと報じられていました。
これを今年の10月にはタイで提供を開始し、その後、アジア各国に導入する予定だそうです。
<MS&ADインシュアランス・グループ>
サービスは 「Aドライバー向け」 と 「B管理者向け」 の2つで、Aは安全運転研修、交通危険
予測トレーニングなど、Bは安全運転セミナー、ドライブレコーダー診断、自動車事故分析などを、
タイ人スタッフがタイ語のツールを使って、個別対面でアドバイスしていくとのことです。
こういうことは、政府がやるべきことでしょうが、保険会社も事故が増えて 対策の一つなんでしょうネ。
昨日 書いた25名の犠牲者を出した悲惨な事故も、過密な勤務シフトによる居眠り運転のようです。
ワゴン車の64歳の運転手は、忙しくなり歩合も良くなる年末年始に、バンコク~チョンブリ~
チャンタブリ間の約250キロ以上 (約4時間半以上) を、何度も往復していたと聞きます。
きっと、十分な睡眠が取れていなかったんでしょう。 しかもタイの人としては64歳という高齢です。
こうした事故には会社の指導も必要です。 日本でもバスの事故が起きるたびに問らわれています。
しかし いつも言いますが、ルールやモラルを学習せずに 運転免許がイージーに取れてしまうことが
一番の問題でしょうネ。 ここの入り口を 政府は真剣にやらないと、事故は減らないでしょうヨ。
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