国際指名手配されたウォラユット・ユーウィタヤ容疑者の祖父であるチャリアウ・ユーウィタヤ氏が
1976年、 ドリンク剤「クラティンデーン(レッドブル)」を開発。タイ国内各地に試供品を100万本
以上は配布した販売戦略が功を奏して、今ではタイ業界最大手になりました。 昨日からの続きです ・・
レッドブル創業者のチャリアウ氏は毎年、米国・経済誌フォーブスの「世界長者番付」でタイの
上位にランクインされる常連となりました。そのチャリアウ氏は、孫のウォラユット容疑者が
事故を起こした12年9月の半年前に病気で亡くなっているんですネ。 享年79歳でした。
<チャリアウ・ユーウィタヤ氏>
自分が亡くなって すぐに、孫がこんな事故を起こすなんて、と草葉の陰で泣いていることでしょう。
そして息子のチャルーム氏に「なんて子に育てたんだ!」と怒りまくっているやも知れませんネ。
創業者・チャリアウ氏は北部ピチット県生まれの中国人2世で、製薬会社勤務を経て TCF社を設立。
鎮痛剤の製造・販売を行なっていましたが、1976年に「クラティンデーン(レッドブル)」を開発し、
以前から独占していたリポビタンDを抜いて、タイで成功した経緯は昨日から書いている通りです。
<ディートリッヒ・マテシッツ氏>
1984年、オーストリア人の実業家ディートリッヒ・マテシッツ氏が、商用でアジアを歴訪した折に、日本では
リポビタンD、タイではクラディンデーンなど アジア諸国で栄養ドリンクが大きな市場を形成していることを
知り、欧米でも 同種のビジネスが成り立つと考え、クラディンデーンの世界の販売権を獲得しました。
その後、数年かけて独自の配合を改良し、今までにないエナジードリンクを開発。「レッドブル」の
名称で販売を始め、2005年には売上・シェアともに世界第一位になり、今では世界的なブランドに押し
上げてしまいました。 当時、商品開発に当たり、特にリポビタンDから大きな影響を受けたといいます。
<オーストリア産レッドブルは30年になりました>
缶に入ったオーストリア産レッドブルは、現在 世界160ヶ国以上で販売されていますが、各国の薬品の
規制の関係から、それぞれ分量・成分の違いはあるようで、日本のレッドブルは、栄養ドリンクではなく
炭酸飲料として、コンビニなどで売られています。 瓶のタイ産のレッドブルは、タイ国内のみの販売。
世界のレッドブルが、こんなにタイと日本に絡んでいたとは、初めて聞いた時は ちと 驚きました。
ちなみに、日本に来ているレッドブルはオーストリアに本社があるレッドブルの製品ですネ。
15年の企業データベースによると、ユーウィッタヤー家は総勢10人でレッドブル株の49%を、創業者の
長男であるチャルーム氏が、これとは別に2%を、残りの49%を豪州のマテシッツ氏が保有しています。
<世界各国でプロモーションも盛んです>
世界のエナジードリンクの売上高は430億ドルで、今後は20年まで11%の成長率が続く見通しで、
レッドブルの市場シェアは30.2%です。チャルーム氏は父の事業を引き継ぎ、17年の「世界長者
番付」にて資産はタイ国内で4位となり、約4,312億バーツ(約1兆4,230億円)の大資産家です。
どんなに偉大な資産家になっても罪は罪です。ウォラユット・ユーウィタヤ容疑者が
まだ逃亡し続けるなら、世界で不買運動でもやりましょう。
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容疑のひとつは、事故発生時に時速170キロで走行していたとされる速度違反だが、既に時効の1年が経過してしまい罪に問うことはできません。また、不注意運転による致死と救護義務違反の2つの容疑についても進展はまったく報じられておりません。
飲酒運転容疑については、事故後に自宅で飲んだ、とされ、立証が難しくなっています。
亡くなった警察官には300万バーツの弔慰金が支払われ和解が成立しています。
このような状況では、逮捕されてタイ国内へ送還され裁判になっても、豚箱に入るようなことにはならず、猶予刑で終わりそうな雲行きです。全く拍子抜けの結果に終わる可能性があるわけです。
数年前、9人を死亡させた王室に繋がる女子高校生は猶予刑で終わっています。
警察上層部はもちろん、司法の上層部も、タイの富裕層やエリートの仲間内を庇う体質が酷いので、庶民の怒りは収まりませんが、今回はブラユット首相がどんな手綱裁きを見せてくれるのか?見物です。
仰る通り、プラユット首相の言動が楽しみです。
これからも宜しくお願いします。