日本のコロナウイルス感染者が激減している理由、様々に語られていますが、
何と言っても、ワクチン接種率が全人口の7割に近づいていることでしょうネ。
タイ国のワクチン接種率はというと、感染症対策センターの報告では16日現在、二回接種が
終了しているのは全人口の35.9%で、一回目を接種しているのが52.3%とのことです。
昨日の新規感染者は1万111(死者63人)、バンコク都は1,046人。全土で15日1万486人、
16日 1万648人、17日 1万863人、死者は15日 94人、16日 82人、17日 68人でした。
死者数は減ってはいますが、まだ新規感染者は一万人を切りません、ワクチン接種が急がれます。
15日には、日本政府から四回目のアストラゼネカワクチン(約205万回分)が供与され、
ドイツ政府からもアストラゼネカワクチン(34万6,100回分)がタイに到着しています。
そんな中 タイ政府は昨日、中国製シノバックワクチンについて、現在の在庫がなくなり次第、
使用停止を発表しましたネ。 今年2月以来、3,150万回以上のシノバックワクチンを
投与してきており、また タイ国は中国と西洋のワクチンを組み合わせた最初の国でした。
<シノバック ワクチンの接種第一号はアヌティン保健相だったけど ・・・>
タイ保健省は「シノベックは効果的である」と主張して来ました。が、効果性などについて
国民、医療関係者から不評でした。ようやくタイ政府もシノバックに見切りをつけた感じです。
今週に、全てのシノバックワクチンを配布し終えるらしいです。その後はアストラゼネカ
ワクチンとファイザーなどのワクチンの組み合わせに、切り替えていく方針としています。
人口7,200万人の70%に二回目のワクチン接種を11月までに終える予定でしたが、来年に
ずれ込みそう。ただ、11月から低リスク国からのワクチン接種を受けた外国人観光客を、17都県で
検疫なしでの開国を進めています。この地域には最低でも70%の接種を終えて欲しいところです。
しかし考えてみれば、そのエリアでも二回のワクチン接種が完了した人の多くは、シノバック
ワクチン接種者。徹するにはブースターで三回目を接種しなければならず、まだ安全安心では
ありません。この辺をタイ保健省やプラユット首相はどのように思慮しているのでしょうネ?
<スアン・ドゥシット・ラジャバート大学と学生さん>
そう言えば、タイ人の約6割以上の人近くが、この開国には反対です。17日、タイ国で
信頼ある世論調査機関、スアン・ドゥシット・ラジャバート大学(Suan Dusit Rajabhat)の
研究所が一つの調査結果を発表。それは、タイ人の60.1%の人が「入国制限緩和は時期尚早」と
受け止めているというものです。やはり、入国制限を緩和する条件として、74.8%の人が
「住民70%以上がワクチン接種を終える事」としています。タイの人たちもよく分かっています。
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