タイの銃社会と徴兵制度！

　タイの男子は高校生の内から、銃の取扱いが自然と学べちゃうって・・・　どう言うことでしょう？

　それには「タイの徴兵制度」に触れなければなりません。韓国のように強制的に徴兵される訳では
ありませんが、タイにも徴兵制度があります。但し　これも　“タイならでは”　の話が存在します。
それは「軍事訓練の受講」と「くじ引き」の二つが、徴兵制度から免除される方法です。

　16歳～18歳の三年間、高校に通いながら「ロードー」と呼ばれる学習プログラムを軍事学校で訓練を
受けると免除となり、また地方などで高校に行けない男子が20歳で召集を受けても、そこで　”くじ”を
引くチャンスがあり、「徴兵決定」「徴兵免除」のどちらかになる、と言う方法です。確率は半々だそうな

　さぁ～　そこで、銃を触る、学ぶという機会が生まれる訳ですネ。一部徴兵に参加しない男子以外は
演習訓練の中　16歳から20歳前半の少年期前後に「銃を扱う施し」を受けちゃうわけです。これが
「タイ人は銃の扱いが自然に学べる」という次第です。バンコク市内のルートや国境近辺で簡単に
銃が入手可能となれば、いざ、という時の選択肢に十分なり得ますよネ。これは怖いです！

ですので、学生同士の争いでも銃を熟知した若者が造る改造銃で事件・事故を発生させていることも
多々あるようです。現在　徴兵制度を存続させている国は、世界で20カ国前後ありますが、特にこれらの
国々は銃の入手ルートを徹底的に取り締まねばなりません、当然ですネ・・・

　因みに、女子も徴兵の対象としている国はイスラエル・マレーシア とあるようですが、タイでは
対象外としています、18歳以上で希望すれば訓練を受けることが可能です。こんな笑い話もあります。

　高校に進学できなかった20歳の若者が、どこの軍に一年間徴兵されるか、はたまた徴兵免除となるか
くじを引くことになりました。抽選箱には、海軍、陸軍、空軍、免除の4本の抽選棒が入っています。
勿論　自分で選択はできません。各棒には色が付いており、引いた瞬間に判るようになっています。

四人で引いたくじ、二人が失神してその場で倒れたそうです！　一人は海軍のくじを引いたA君。
一人は免除のくじを引いたC君・・・C君は嬉しさのあまりの失神、A君は軍の訓練が厳しいことで、つとに
有名な海軍のくじを引いたことによる失神、B君・D君は想定内で問題ありませんでした。（笑）
「くじ」で各軍の徴兵に参加する、或いは免除できるなんてネ・・・　タイらしくて笑っちゃいます。

　アッ！　そうそう、タイの徴兵制度で他に免除される方法がもう一つありました。それは医学部に
入学することです。但し医学部に入学する事はかなりの難関ですので、医学部に入学しようとする
学生も大半は高校時代に軍事演習の単位をとっていると聞きます。また　体・精神に障害のある者　
及び　体力のない者は徴兵の対象外とされていますネ。

いずれにせよ、軍事訓練の中「銃の取扱い」を教える必要があっても「銃の入手方法」の断絶にも
注力してほしいモンです！　



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