今月15日の当ブログで「レジ袋などを捨てないことも大事だけど回収率も学ばないと」
と海洋ゴミについて書きました。それが タイで今、一人の女の子が 話題となっています。
12歳のリリーさんことラリン・サティッタナーサーンさんは、“タイの海洋ゴミを失して、きれいな
海にするんだ” という使命感を持っているそう。 そして 時間をみつけてはバンコク市内を流れる
汚れた運河を スタンドアップ パドルボードを舟代わりにして、ゴミ拾いをしているというのです。
<逞しいリリーさん>
タイでは一人当たり1日平均約8枚のプラスチック袋を使っており、世界で6番目の海洋
汚染大国と言われています。屋台の食べ物やコーヒーの持ち帰り、食料品を入れるのにも
プラスチック袋が使われており、タイ人1人が年間に使用する使い捨てプラスチック袋は
3,000枚にもなり、ヨーロッパ人の消費量の12倍となっている、と指摘されています。
母親のサシーさんが元環境保護活動家だったこともあるんでしょう。リリーさんは、タイ南部の
海辺で休暇を過ごしている時に、砂浜がゴミで覆われている光景にゾッとして、8歳で環境保護
活動を開始したといいます。サシーさんは「最初は子どもの気まぐれだろうと思っていたが、一生
懸命なのでリリーを支えることにした」と語っています。 見習うべき素晴らしいことですよネ。
<今月、オバナ前大統領にも面会したグレタさん>
最近 スウェーデンのグレタ・トゥンベリさんという環境保護活動家の高校生が、地球温暖化との
闘いの象徴となっているようです。リリーさんもトゥンベリさんに触発され、タイ政府の建物の
前で座り込みを行なったこともあると聞きます。 “グレタさんの活動で励まされ自信を
もらった。大人が何もしないのなら、私たち子どもが立ち上がらなければならない” と …
“もし、政府が私の言うことを聞いてくれないのなら、プラスチック袋を配布している
所に 直接 行って、止めるよう訴える必要があると思う” とリリーさんは続けます。
昨年から今年になって、胃にプラスチックが詰まった海洋哺乳類やウミガメが何頭か死んで
いることも、リリーさんの活動などでタイ国民の考え方を変えるきっかけとなっているよう。
15日に書きました環境保護に対する意識を高める運動である「マジックアイ・プロジェクト」を
強化し、22年までに使い捨てプラスチックのほとんどを禁止する法案の審議も行なわれています。
また、ゴミ袋に対する大手企業の動きも活発になってきたようです。セブンイレブンも
「来年1月までに使い捨てプラスチック袋の配布をやめること」を表明しています。
また「袋は要らない」というお客の枚数を、昨年11月7日から今年8月までレジ袋の集計を
始めたところ、約10カ月間で、レジ袋6.5億枚近くを節約することができたとのことです。
それによって削減できた経費1.26億バーツ(約4.2億円)で医療機器を購入し、病院に寄贈する
社会事業が行なえたと報告しています。 海洋哺乳類の死亡も少なくなり、一石二鳥、三鳥です。
タイで こんなリリーさんという少女の活動も知っておいて下さい。
「タイでゴルフ友達になりましょ」 のホームページです
タイ・ゴルフを何でもランキングで紹介する情報サイト
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます