WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は5日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて
出している「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を終了すると発表しました。
同緊急事態が宣言されたのは2020年1月でした。それ以来各国は、感染対策やワクチン接種など
対応を強化してきましたが、3年4カ月ぶりに国際的に解除となります。 長かったですねぇ~
テドロス事務局長は、死亡率が低下し、医療システムへの負担が減少するなど、多くの国で
生活が通常に戻っているという現状を踏まえて宣言の終了を勧告したといいます。世界の新型
コロナ対策は大きな節目を迎えたことになります。日本でもタイミング良く、コロナの感染症
法上の位置づけが、明日の5月8日に2類相当から5類感染症へと移行されますしネ。
タイ国でも一年前後にわたり、パンデミックは減少傾向にあり、予防接種と感染による集団
免疫の増加、そして死亡率の減少、および医療システムへの圧力の緩和も見られていました。
今年に入り、そうは なっても多くのタイ人が、マスクを着用し続けています。おそらく、
タイ国は日本に次いで、マスクをする国になっているでしょうネ。 大気汚染の問題も
あるんでしょうが、意外と用心深い気質が伺い知れます。それは、正月のソンクラーンで
外国人観光客の流入により、再度感染状況が 少し悪化の傾向にあることも要因のようです。
コロナによるパンデミックの緊急事態により、タイの何百万人もの人々が、精神的にも
経済的にも困難に見舞われましたが、現在は、ウイルスに関する制限をほぼ全廃しました。
タイ保健省によれば、新型コロナの検査と治療に約4,440億バーツ(約1兆7,760億円)が
費やされたそうです。費用のおよそ半分に当たる約2,600億バーツが、2020~22年における
検査と治療に使われたといいます。また、ワクチンの調達と配布の費用は、約780億バーツ
(約3,120億円)かかり、過去三年間における新型コロナ関連の賠償と医療従事者への
特別手当が575億バーツ(約2,300億円)余りとなったそうですから大変な費用でした。
この三年間での新型コロナ検査の陽性者は500万人前後で死亡者は約4万人近くです。
世界的には感染者数が減りつつあり、直近では亡くなる人の数も減って医療の負荷が軽減
されてきています。今回のWHOの判断は適切だと思いますが、終息した訳ではありません。
各国とも緊急態勢から、新型コロナを他の感染症と同様に管理するように移行する時期が
来たということでしょう。 タイ政府も 決して警戒を解かないよう、呼びかは必要ですネ。
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