タイでは感染の第二波により、昨日で初めて感染者数の累計が二万人を超えました。
正式には2万454人(累計死者は79人)です。日本の累計は39万4,013人(累計死者数
5,952人)。第三波の日本に較べましたら、タイ国は まだまだ 少ないですけどネ …
この累計数値が示すように、豪州のシンクタンク「ローウィ国際政策研究所」の『新型コロナ
ウイルス対応度』の1月末の調査でも、日本は45位、タイは4位という順位になっていました。
<ローウィ国際政策研究所=Lowy Institute for International Policy>
この調査は、公表データを基に人口100万人当たりの感染者数と死者数、検査数、陽性率など
6項目を評価して順位を決定しています。各国 お国の事情が違いますので、一概に決めるのは
危険ですが参考にはなります。なお中国は公開データが少ない為に対象から外しているようです。
世界98カ国と地域が、新型コロナにどの程度うまく対応できたかを0~100で指数化し、順位を
決定。1位はニュージーランド、2位以下はベトナム、台湾、タイ、キプロスと続き、感染者数と
死者数が世界最多の米国は94位、ヨーロッパで最も死者数が多い英国は66位、最下位は
ブラジルでした。 なんとアジア太平洋勢がトップ10のうち6カ国を占めていました。
トップのニュージーランドは、感染者は累計2,299人、死者25人とのこと。早期の厳格な
ロックダウンと国境封鎖という水際作戦で、感染拡大を止めることができたのでしょうネ。
全体的には人口が小規模国家の方が、大国、先進国を一貫して上回った形になっています。
小規模国家は国境閉鎖や制限措置など機動的な対応が素早く実行できたからでしょう。
<ジャシンダ・アーダーン首相>
或いは、ニュージーランドのようにアーダーン首相という若き指導者への市民の信頼も肝要
でしょうし、台湾のように蔡英文 総統という指導者と閣僚の適切な国家運営も重要でしょう。
ベトナムやタイは、人口も多く大都市を抱える国ですが、ベトナムは共産党による一党独裁
体制ですし、タイは民政となっていますが、実質は軍政ですから強権体制を引けちゃいます。
つい最近もタイ政府は、非常事態宣言法令の「深夜まで営業」という理由で、感染防止対策
措置に違反したとして、バンコク都の三つの施設に容易に閉鎖命令を出しています。有無を
言わせず実行します。閉鎖命令自体はすでに出されていましたが、このタイミングであえて
名指して公表したのは、今月1日から一部解除した規制緩和を見据えてのものでしょう。
「規制緩和されても非常事態宣言下であり、違反すれば法的措置を講じるぞ」という強権
体制は、まだ続くでしょう。菅首相も一度はタイの首相を務めてみたいでしょうネ(笑)。
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管理人さんも書いているでしょ、「各国 お国の事情が違うので、
一概には決められないけど参考にはなる」と。しかも対応度だけを言っているのにねー
自分の情報の方が正しいよ、と言わんばかりの内容コメント、やめてほしいな。
新型コロナ感染への対応と言う点においては・・・コロナ撲滅と経済の両立というバランスで評価する必要があります。
経済や社会に最も痛手が少ない形で、コロナに最も効果的に対応しているのか?という視点が最も重要なのです。
単純に、コロナ撲滅だけなら、独裁政権国家が国全体をロックダウンしてしまえば解決してしまうんですから。
そういう意味では・・・ブルームバーグが毎月公表している調査・ランキングが参考になります。
「新型コロナ時代の最も安全な国・地域 COVIDレジリエンス(耐性)ランキング」です。
1月時点のランキングでは、日本は8位、タイは14位です。
人口が3000万人以上の「マトモな」国家というカテゴリーでは、日本はトップになっています(中国は公表データが信用できないので除外した方がいいでしょう、WHOの調査にも否定的ですから)。
菅総理はコロナ対応で国民の非難を浴びていますが、海外から見ると「逆」の見方になっています。
世界の常識は日本の非常識?
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-01-25/QNH3E3DWLU6C01