コロナウイルスが下げ止まりのタイ国では、明日 7月1日から入国規制が完全に解かれ、
ビフォーコロナに戻りつつあります。同時に週末になると、戦勝記念塔など周辺で反政府
グループによる政治集会が行なわれ始めています。 これから また増えていくでしょうネ。
プラユット首相もコロナウイルス対応措置の為に発令している「非常事態宣言」ですが、
7月になっても解除しないのは、この反政府グループの集会やデモが念頭にあるのでしょう。
「非常事態宣言下」であれば、直ちに首相の一存でデモなどに対しても対処できますからネ。
そんな中、新知事となったチャチャート・シッティパン氏が23日、「都内の七つの区の
公共エリアでのデモを承認する」という通達に署名しています。「抗議活動の24時間前
までに区役所に連絡し、関連書類を提出し、区役所の承認を得て準備すること」等々、
従うべき六つの条件付きですが、このようなことを政府の同意も無く出来るんですねぇ~
<首相と都知事とパタヤ市長>
チャチャート知事が著名する数日前でしたか、プラユット首相はチャチャート知事と
パタヤ市長であるプラメット氏を首相官邸に招き、記者団の前で、“政府とバンコク
首都圏のあらゆる分野で協力し合って行く“ と話していたばかりですからねぇ~
プラユット首相の心境はと言うと、想像に難しくはありませんネ。ここの所、タークシン派の
動向や支持が目立ってもいます。既報の通り、5月22日に約10年ぶりに行なわれたバンコク
<知事選で絶大な人気を誇ったチャチャート知事>
都知事選では、タクシン氏の妹・インラック政権(三年間)で運輸相を務めたチャチャート氏が
タクシン派、民主派、若者の支持を集め、過去最多の138万6,215票を集め圧勝したばかりです。
チャチャート氏としては、バンコク都民の間で根強い反タクシン感情を考慮し、無所属で
選挙戦に臨みました。タクシン派の流れをくむプアタイ党(タイ貢献党)は、都知事選に
党公認候補を立てず、チャチャート氏を側面的に支援し、結果 大勝利でした。
<意気上がるプアタイ党の集会>
最近では、チャチャート新知事の人気が追い風になってか? プアタイ党の支持率が急上昇して
いるよう。タイ国立開発行政研究院(NIDA)が6月20日~23日に18歳以上のタイ人を対象に
実施した世論調査(回答者2,500人)で、政党支持率1位は最大野党の「プアタイ党」で
36.4%でした。プアタイ党の支持率は3月の同調査から約10ポイントも上昇しています。
<ペトンターン氏>
さらには「次期首相として支持する人は誰か」という質問では、タクシン氏の次女で昨年
10月にプアタイ党の顧問に就任したペトンターン・チナワット氏(35)が、25.3%の
支持を集め1位に。これはプラユット首相も気になる一大事でしょう。 明日に続きます ・・・
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