タイの高齢化問題って？

昨日のお誕生日でタイのラマ9世王、プミポン国王は81歳になられました。

20歳に即位なさって60年余り、王族の即位期間としては世界一です。日本の天皇陛下が20年ですから
その3倍です。でも　テレビに映り出された国王の側近に支えられながら歩くお姿は、随分と高齢に
なられたなぁ～　と思うのはワタクシだけでは無いでしょう。

今年は恒例のスピーチを体調不良の為にキャンセルされたと聞きますと尚更にそう感じてしまいます。

タイの平均寿命が男性67歳、女性73歳（世界保健機関2007年度版）を鑑みても、随分とご長寿でいらっしゃいます。
日本の平均寿命が男性79歳、女性86歳（同機関）ですから、男女とも一回りの12年前後低い数字になりますが、
因みに、昨年亡くなられた国王の実姉・ガラヤニ王女殿下は84歳でしたので、王族の方々はご長寿なのでしょう。

さて、チュラロンコン大学の調査によりますと現在、60歳以上のお年寄りは約670万人で人口の10.7％を占めており
ここ数年のうちに800万人を超え、2025年には1400万人（20.8％）に達するそうですヨ。高齢者と呼ばれる年齢は、
世界標準で65歳以上ですが、「高齢化社会」とは人口に占めるその比率が7％以上、そして14％以上を「高齢社会」と
呼ばれています。

タイも60歳以上とは言え、平均寿命を考えると17年後には完全な「高齢社会」となっています。
（日本は既に20％を超えていますネ）

そんな中、こんな微笑ましいニュースが流れていましたっけ・・・

先月、アユタヤ県でなんと77歳の新郎と57歳の新婦の結婚式が執り行われたそうです。新郎のサナンさんは、
4ヶ月前に未亡人のアルニさんと知り合い一目ぼれ。その後生活の面倒を見ているうちに恋愛感情が高まり、
意を決して求婚したそうな。

アルニさんもサナンさんを竹を割ったような性格が好きになって求婚に応えたとの事。サナンさんは過去に
二度結婚して二人とも死に別れており、現在8名の子供がいるそうです・・・　が、新郎の言葉が奮っています。
「子供が授かるかどうかは神様次第」と嬉しそうに話しているそうです。

なかなかの熟年結婚です。（笑）タイ男性の平均寿命は67歳を考えるとご立派です。これからタイの社会も、
こんな微笑ましいお話しが増えていくんでしょうネ。

ですので　タイでも最近は、高齢化社会を意識した多種な団体・組織が誕生して、色々と活動を始めている
ようです。その内の一つ「タイ老人学研究開発協会」なる組織は、「老齢者にとってのバンコク都内の建物・
公共施設」というテーマでいろいろな調査をしているようです。

が、ワタクシ思いますに、まずは道路の歩道の凸凹を修復するほうが先のような気がします。若い人でさえ
歩きづらいですよネ、バンコク市内の歩道は・・・　且つ　歩道幅が狭いうえに屋台や電信柱があり・・・
しかし　バンコクでは昼間、あまりお年寄りを見かけないんですがネ・・・どうしてでしょう？　
　
長くなりますので明日に続きます。



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