今 タイ国で毎日 報道され、三面記事を賑わせているのが、バンコク都内の中国大使館前に
設置した検問所で、ホワイクワン署の警察官6人が、観光で来タイした台湾人女優らから
現金2万7,000バーツ(約10万5,300円)を恐喝したとして、勾留されている事件ですネ。
6人は、“彼女が タイ国では違法となる電子タバコを所持していたから罰金として徴収もの”
と、容疑を否認しています。彼らは汚職と不正行為で12日間の勾留期間中ですが、無実だ
と主張し 保釈を求めていましたが、証拠隠滅の可能性があるとして許可されていません。
台湾女優が、他国では法に触れない電子タバコを所持していたことを理由に、彼女が金銭を
タイの警察官に巻き上げられたとして、SNSを通じて世界に発信したことで中国・台湾でも
拡散されたことが、事を大きくしているんでしょう。タイ警察も大慌てしているようです。
折りしも、毎年 恒例で発表される世界の市民社会組織であるトランスペアレンシー インター
ナショナル(Transparency International)による22年の汚職(腐敗)認識指数(CPI)で、
タイ国のCPIの順位は、180カ国中101位にランク付けされたと調査結果が出たばかりでした。
CPIは、公共部門の汚職・腐敗の認識レベルによって世界の180の国と地域をランク付けし、
0(非常に腐敗している)から100(非常にクリーン)のポイントでスコアが付けられます。
世界1位はデンマークの90点、フィンランドとニュージーランドがそれぞれ87点で2位。
101位のタイ国は36点でした。タイ国家汚職防止委員会 (NACC) のニワチャイ事務局長は、
<ニワチャイ事務局長>
“21年の35点から1点の改善でみて、110位から九つ順位を上げて101位になった” と自慢げに
コメントしていました。 タイはASEAN諸国の中では4位ですが、世界平均は43点ですからネ。
観光立国を謳うタイ国ですから、この順位も上げなければいけません。(日本は73点の18位)
アジアで最も点数が高いのは、シンガポールの83点で世界第4位にランクインされています。
詳しくは右サイトから ➡ https://www.transparency.org
また ニワチャイ氏は、“最近は官僚的な役所仕事を無くし、権限を減らしたりプロジェクト
承認方法を改革しながら贈収賄に対し真剣な注意を払っている“ と、メディアに述べています。
そんな報道があったばかりでの「台湾女優のタイ警察官告発」発信でしたからネ。タイの
国民からも不信感が募り、政府も警察も真剣に取り組まざるを得ません。明日に続きます。
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