タイに冬があったら先進国に？

今、タイは寒いです！　例年を下回る気温が続いています。タイではエアコンの効き過ぎで風を引くことが
あっても自然体で風を引くことは滅多にありません。朝の公園での散歩のタイ人の挨拶は　“ナ～ウ、ナッ”
（寒いネ）の連発です。（笑）ワタクシも寒いと感じるんですからタイの人達は尚更でしょうヨ。

朝のベンチャシリ公園も極端に人が少なくなっています。そのはずです。バンコクの一部のエリアで11日に
過去10年で最低となる14.7度が観測されたそうですヨ。（バンコクの最低気温は54年前1955年の9.9度）
中国上空から張り出した高気圧の影響で全国的に気温が20度を割り込んでいますが、なんでもこの寒さは
2月まで続くとか、続かない、とか。これからは寒さが今よりは和らぐんでしょうが留意が必要です。

「一年中暑い国で先進国は生まれない！」なんて声が以前はよく言われたモンですが、確かにそうですネ。
先進国はどの国も冬という季節があります。はやり蟻さんじゃありませんが「冬に備える」という知恵が
原点となって生産性・発展性のある新しい環境機能やら防御機能、その他生まれてくるのでしょうネ。

一年中暖かいと、二毛作も極端に言えば三毛作も可能です。タイ人はタイという国が出来る前から米を
作って来たと聞きますが、タイでは稲作をやっている限り生きてゆくことだけは出来ます。昔の話ですが、
惣菜はその辺の草木から摘んだり、果実も同様、魚は川で捕まえて、家は竹・木材・茅・バナナの葉で、
着るものは、一年中暖かい気候がら布の一枚二枚で大丈夫と・・・　お金は殆ど必要ありませんモノネ。

これでは「備える」必要性がまったくありませんモノ。体力は必要としても知恵はあまり要らないかも？

でも　タイは今やお米の輸出量では世界一ですし、自給率は100％を超え、例え鎖国になっても6年、7年は
大丈夫と、違う意味での力強さは日本より圧倒的にありますがネ・・・　どちらが幸せか、どうでしょう？

さぁ～　この寒さで若い人たちが新しい知恵を出してくれると良いですが、この寒波の影響で各漁村沿岸で
魚が暖かいところへ移動している為、獲高が減少し海産物の値上げを引き起こしている、というニュースも
流れていました。寒さの影響で通常　起きない現象があちこちで生じています。

12日に引き続いて17日には、タイの北部で20歳の男性が酒を飲んで薄着で就寝し、寝たままの姿で
死亡していた、81歳の僧が毛布をまとったものの、寒さに耐えきれず死亡した・・・　なんて笑えない
ニュースもシバシバです。これで寒さで亡くなったタイの人は6名との事です。この日北部の最低気温は
13度前後だったようですが、これでは日本の気候を持ってきたら、タイ人みんな死んでしまいます。（笑）
私も寒さは苦手ですが、タイの人も寒さに弱ければ弱いほど来年からは新しい知恵が浮かぶでしょう



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