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新国王の戴冠式、そして タイの国歌について!

2019年05月05日 | タイの出来ごと、あれこれ
 
 タイでも昨日からワチラロンコン新国王(66)の戴冠式が行なわれています。よって、
ここにタイ国 チャクリ王朝の10代目の国王になられました。 おめでとうございます。

86年前に絶対王制に終止符が打たれました。それ以後もタイ王室は依然として国民の生活への
影響力を持ってきましたが、これからはワチラロンコン国王に正統性が付与され、新王の治世が
正式に始まります。と、言いましても承知の通り、政治に関与するようなことはありません。

 

多くの国民にとって、今回の戴冠式は初めての体験です。なにせプミポン前国王の戴冠式は
1950年5月5日で69年前でしたからネ。ワチラロンコン国王もお生まれになっておりません。

ちなみに タイ人の平均寿命は、2016年の数字ですが 75.5歳(男 71.8歳、女 79.3歳)です。 
今回の戴冠式は、あらゆる面でタイの歴史の新たな1ページを切ることになるのでしょうネ。

 

昨日のワチラロンコン国王は、“私はタイ国民の利益と幸福のために義を持って国を治めます” と
誓われ、バンコクの王宮にて、僧侶に聖水で体を清められたり、7.3キロある王冠を受けたりする

などの儀式が執り行なわれました。 2日目の今日は、チャオプラヤ川で伝統的な様式の船
50隻以上による水上パレードなどが予定されています。 これは一度 見てみたいものです。

なんでも今回の戴冠式の3日間の式典の費用は10億バーツ(約35億)に上るといわれています。
まったくの余談ですが、17年のプミポン前国王の葬儀はこの3分の1の費用だったそうです。

 

さて 新しい国王を迎えるにあたり、タイ国歌のビデオクリップも新しくなりましたネ。ご存知
でしょうが、タイでは、毎朝8時と夕方6時に、全テレビ局、ラジオ局が国歌を放送します。

公園などの屋外では、設置されたスピーカーから流れ、お役所でも流れますネ。映画館では放映
される前に流れます。 その際、タイ国民は歩行や作業を一旦止め、直立して国歌を聞きます。 

 

テレビなどに流れる新ビデオクリップは、4日の18時の放送分からスタートしています。
新バージョンは こちらから。 日本語の訳語が入った国歌は こちらからです。

この国歌は、第二次世界大戦が勃発した1939年(昭和14年)に制定されました。ですから どうしても
“タイ国民として いつでも戦う準備はできている” という戦闘モードになっている内容ですねぇ~

 

以来 80年間、毎日朝8時と夕方の6時に公共施設、公園、広場、テレビやラジオで流され、 
国旗掲揚台がある場所では、朝の国歌斉唱時に国旗が掲揚され、夕方の斉唱時に降ろされます。 

国王の戴冠式は明日までです。あとは、3月24日に民政復帰に向けて行なわれた総選挙の結果が、
来週かな? 判明します。 どう落ち着くか、ワチラロンコン国王も気になるところでしょう。  



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