タイの汚職問題は？

　　
　今日の13日まで　「第14回世界汚職制圧会議」　が、バンコクのシリキット王妃会議場で
開催されています。　同会議は６年前に韓国で開かれており、アジアではタイが二カ国目となるそうな…

そんな折　偶然か、はたまた　意図的か、ここの処　汚職に関し、二つのニュースが報告されています。

　一つは、ベルリンに本部があるNGO　（非政府組織）　の　「汚職認識指数2010年版」　ですネ。　これは
公務員と政治家の汚職のレベルを数値化したものですが、タイは調査対象の178カ国・地域中　78位と

前年から６つランクを上げたとの事。　点数は10点満点中3.5点で、0.1点上昇し、点数が低いほど
汚職の腐敗が激しいという調査だそうです。　（ビジネスマンからのアンケートから測定したもの）

　

他の国々の上下を見てみると、2010年度の調査で最も清潔とされたのはデンマーク、ニュージーランド、
シンガポールの３カ国で9.3点。　日本は7.8点で17位、米国は7.1点で22位、ロシアは2.1点（154位）。
　
アジアの各国・地域は香港8.4点（13位）、 台湾5.8点（33位）、 韓国5.4点（39位）、 マレーシア4.4点
（56位）、　中国3.5点（78位）、 インド3.3点（87位）、 インドネシア2.8点（110位）、 ベトナム2.7点（116位）、

フィリピン2.4点（134位）、 カンボジア、ラオス2.1点（154位）、 ミャンマー1.4点（176位）・・・
タイは中国と同じレベルですが、この順位って、妙に納得してしまいますねぇ～　この数字の提示を
されなくとも、国の順位は当たりそうです。　処で、タイはレベルを６つ上げたと、強調していました、っけ。

　　

　もう一つのニュース発表は、政治家のクリーン度を測る、私立バンコク大学が行なった世論調査。

バンコク市　及び　近郊在住の18歳以上の有権者1,136人を対象に　行なった調査だそうです。
具体的に最も不誠実な政治家として、数人の名前が公表されており、最も誠実な政治家に関して、最も
多い49.8％ の回答者が、アピシット首相の名をあげ、チュワン元首相、ゴーン財務大臣と続きました…

同調査で興味深い、主な回答を拾ってみると・・・

　　

現行　国内の汚職問題に関し 93.1％ の回答者が、激しいから非常に激しい状況にあると回答、
激しいと思われる汚職の種類に関し 40.8％ の回答者が、政治家の影響力を背景にした利権が
最も多い、以下、入札関連、二重基準に則った政策・法律の施行、と続く回答結果になったようです。

また　アピシット首相が政見放送の中で、四つの汚職問題解決に取り組む方針に対して、多くの回答者が
失敗に終わると回答し、特に権力者や特定層の影響力を 排除した透明な官僚人事に関しては、多くの
回答者が最も実現が難しいと回答しています。　どうやら　国民には　先刻 お見通し　のようですヨ。

　長くなりますので明日に続きますネ・・・　　



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