失業給付金制度、キャディさんを見捨てないで！

　
　タイで昨日の新たなCOVID－19 感染者は30人で 死者は２人増え、累計43人。欧米と
比較し死者が少ない日本の146人を考えれば、タイも封じ込めている感がありますネ。

一昨日の当ブログで、タイ政府は、COVID－19の影響で仕事を失った非正規雇用者
900万人に対し、審査を通過した168万人へ今月８日から10日に支払いを開始したと
書きました。　給付金月5,000バーツ（約16,500円）を３カ月間支給するという制度。

　
　＜給付金申し込みサイトの画像＞

タイ財務省は、３月28日から専用ウェブサイトで受付を行なっていましたが、結果
900万人の３倍、国民の約４割にあたる約2,700万人から申請があったといいます。

人と接する職業は、ほとんどが営業停止されており、大手企業以外で給料を出せる会社は
少ないでしょう。あるいは正規社員として企業に勤務していれば、一時解雇されても「社会
保障基金」に加入しているでしょうから、３カ月の失業給付金が支給されると聞きます。

　
　＜ ”私たちは見捨てない” 制度を打ち出したウトム財務大臣＞

しかし、大多数の人は日雇い的な仕事に就いており、そうした社会保障制度がありませんから
職を失えば一大事。そこで今回、COVID－19で職を失ったそのような人たちに用意されたのが、

「私たちは見捨てない（ラオ・マイ・チンカン）」という名称の失業給付金制度です。
事態が長引けば、６カ月間延長や対象者を広げるという案も出てきているといいますヨ。
名称が良いですよネ。「私たちは見捨てない！」　どこかの首相に聞かせてあげたくなります。

　
　＜スマホからも申請できます＞

臨時救済制度の一つですが、下記の条件が通れば、ネットのサイトから申請できます。

＊ タイ国籍があり、かつ18歳以上であること。
＊ 日雇い労働者、非正規労働者、自営業であること。
＊ 社会保障基金に加入していないこと。
＊ 新型コロナウィルスにより収入に影響があること。

財務省は、この条件に当てはまらず500万人近い申請を却下もしたといいます。また登録時、
「虚偽や不正の申告をした場合は処罰する」というお達しを出すと、約70万人前後が処罰を
恐れて、11日までに登録を取り消したといいますから ちょっと笑ってしまいます。

　
　＜社会保障事務所などで説明を聞く人たち

14日までに支給が認められた人は約240万人と聞きます。ブログの読者の方から「優先順位が
なぜか、宝くじ売り、タクシー･バイク運転手、ガイドとなっている」という情報を頂きました。
キャディさんも審査が通らないようです。　政府は「私たちは見捨てない」としていますけどネ。

その基準がどうなっているのか ・・・ 普段は観光業界を支えているカラオケ嬢やマッサージ嬢も
NGかのかも知れません。却下された人たちが、説明を求めて財務省や社会保険事務所に押し寄せ
騒動になっているとい話も聞きます。　ここから新たな感染者が出ないと良いですが ・・・　　


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