自転車専用レーンがある道路で、速度制限を引き下げる方針の次に、バンコク都内を
流れるチャオプラヤ川の川岸に自転車道、歩道を建設する計画を閣議で承認しています。
自転車に乗る人が増えたからといって、このような環境を素晴らしくするのも良いけど、
自転車も車も運転する教育をしてほしですよねぇ~ 昨日からの続きです。
我々 外国人でも腹が立つのは、タイの有力者やその子供の運転で 人を死なせても
優遇されて罪が軽くなったり、実刑判決を受けることがなかったりすることです。
最近も こんな判決が確定しました。
2010年の12月でしたか、バンコク都内で無免許の女性(当時17歳)が運転する乗用車が、
乗合バンに追突し、バンの運転手と乗客の計9人が死亡、5人が重軽傷を負った事件です。
高速道路上で事故を起こし、バンの運転手と乗客は追突の衝撃で車外に放り出され、
側壁を超えて約10メートル下の一般道に転落するなどして死亡しました。
事故直後に、事故を起こした女性が 高速道路の側壁にもたれ掛かり、スマートフォンを操作している
写真がインターネット上に公開されちゃいました。ところが、彼女は王室の後えいであることを示す
姓を持ち、父親は退役陸軍大佐、親族には陸軍大将や大手工業団地の経営者、テレビ俳優らがいる
富裕層の子だったんですネ。 そこで、ネット上に本人と上流階級に対する批判があふれました。
そんな流れがあった中、タイ最高裁判所は被告の上告を棄却したとはいえ、禁錮2年、執行猶予4年の
判決で彼女の罪を確定しています。被害にあったバンの乗客は学生や会社員らでしたが、遺族・被害者らは、
損害賠償を求める民事訴訟を起こすようです。 絶対に 泣き寝入りはしたくないですものネ。
判決が出るまでの過程は、2012年 一審のタイ中央少年家庭裁判所は、危険運転致死傷などで、禁錮2年
執行猶予3年の判決を下し、25歳まで自動車の運転を禁じました。が、遺族・被害者側は刑が軽すぎる
として控訴。2014年、控訴裁は執行猶予期間を3年から4年に延長しただけで、一審判決を支持する
判決を下しました。これを受け、被告側が 刑が重すぎるとして上告していたわけです。
このような事例は珍しくありません。警察官・軍人・経営者などの有力者やその子供らは、
このよう死亡事故を起こしても、実刑判決を受けることすらないケースも多々あります。
2012年にはバンコク都内でフェラーリのスポーツカーが、バイクでパトロール中の男性警官を
ひき逃げし、死亡させる事件がありましたが、フェラーリを運転していたのは人気ドリンク剤
「レッドブル(クラディンデーン)」の創業者の孫のタイ人男性(当時27)でした。飲酒運転の
疑いが濃厚でしたが、事件から3年近く経っても起訴すらされていません。
こういう不平等な制度をなくしてからインフラ整備などを
進めてほしいのは、一般の人たちの気持ちでしょうネ ・・・
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます