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タイの仏教行事とアルコール!

2008年07月18日 | タイの出来ごと、あれこれ
昔から「タイの男子は誰でも一生の内一度は三ヶ月の仏門に入る」と言う慣わしがあります。

一生に一度、三ヶ月で無くとも数日或いは数週間の出家でも構いません。両親や家族の為に徳を積むというのが
一般的な目的で、或いは家族の不幸がきっかけとなって入るケースもしばしばです。タイ仏教では女性が正式に
出家できないため、男性が結婚前に出家すれば母親が、結婚後は妻が出家の徳の恩恵を受けるという考え方の
信仰もあるようです。

今日18日は、入安居(カオパンサー)で暦の上で雨期の始まりの日。お釈迦様とその弟子たちは、自らの修行と
在家者への教えのため、一定の場所に留まることはなかったそうですが、雨期が明けるオークパンサー(安居明け)
までの三カ月間は、定住し仏教の修行に専念するため寺に篭るそうです。

実は「タイの男子は誰でも一生の内一度は三ヶ月の仏門に入る」という慣わしの“三ヶ月”はここから由来しています。
ですので、この時期になると短期の出家をする男性も多くなる訳ですネ。この時期出家までしなくとも、禁酒・禁煙など
節制した生活を送る男性も珍しくありません。

まぁ~ 以前よりこの風習も希薄化してしまったようで、お寺に一回も入らない男子も多くなったとか・・・

でも、こんな光景も見られます。バカ息子を持った父親が、普段は叱ったり、殴ったりしていても、その息子が仏門に
入った途端に、父親は弱々しく跪き、その息子に手を合わせて敬って拝んでしまいます。怒鳴っていた親父のあの姿は
どこへやら?です。この変わり身は天下一品です。

仏門から出て来たら、また怒鳴りながら殴ったりするんでしょうか。(笑)

さて、17日から18日にかけては、仏教の三大行事の一つですからアルコールの販売は禁止されますので、営業していても
建前上はソフトドリンクのみです。日本料理店などでは二階で飲んでもらったり、急須にビールを入れたり、いろいろと
お店もお客も苦労しています。オープンバーなどは完全なお休みとなり、一年に何度か静かなバンコクの夜を迎えます。

こういう日は、何も苦労して飲まなくとも ”休肝日” にすればいいのにネ。(笑)

また この時期に合わせて、禁酒の呼びかけ・アルコール販売の自粛・飲酒管理法の改正などが訴えられます。

政府筋は、飲酒が要因となる犯罪・健康被害・交通事故などで国が負担する金額は2,000億円にも上り、政府が徴収する
間接税の三倍に相当すると、訴えながら禁酒・販売自粛のキャンペーンも繰り広げられます。
特に飲酒運転で若年死する者が8,000人を超え、その約50%の4,000人が20歳未満と、将来ある若者が亡くなっていると
言いますから、お国も、政府も慌てます。

ワタクシなんぞは“お酒が飲めなくなったら死んだ方がまし”と考える人間ですが、飲酒運転が要因でこれだけの若者が
亡くなっていると聞くと、キャンペーンやら政府の動向も理解できます。また このような仏教行事の日々に訴えるというのも
仏様のお声か、ご先祖様のお声か、粛々と耳に、心に入るのかも知れません。

つい最近、世界保健機構(WHO)がタイ政府の禁煙に対する姿勢と取組み方を高く評価して、禁煙化のモデル国として
タイもブラジルと共に選ばれています。
まさか、アルコールの取組み方でも二匹目のドジョウを狙っている訳ではないでしょうが、タイはお酒にも厳しい国です。



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