日本の女子ゴルフにおいて、めっきり韓国選手の優勝が無くなりましたネ。
今季は、昨年来のコロナ禍により20年(14試合)と21年(27試合)の統一シーズンで、
先週までで合計41試合が行なわれましたが、優勝したのは申ジェ選手の4勝だけです。
韓国選手の誰かは上位に顔を出しますが、優勝までは至りません。一時期 毎試合のように
韓国選手が優勝していたのが嘘のようです。それだけ心技体ともに成長した日本選手の若い
世代の躍進ぶりが、そうさせているのでしょう。逆に韓国選手は年齢が高くなっています。
そう考えると、41試合で4勝の申ジェ選手(33歳)は さすが、元世界ランク1位ですネ。
<ぺ・ソンウ選手>
少し前は日本ツアーに参戦するため、若い韓国選手が我も我もと、やって来ました。が 最近は
19年にぺ・ソンウ選手(27)が日本ツアーに初参戦して以降は、新たな韓国選手はいません。
この傾向は、現在 世界ランキングのトップ10以内に韓国選手が四人もいる米国女子ツアー
でも同じのようです。最近 米国に渡ったのは昨年「全米女子オープン」を制覇したキム・
アリム選手(25)だけで、韓国の若い世代の選手には 海外志向が低くなっているようです。
<キム・アリム選手>
それには、韓国女子ツアー(KLPGA)の急成長にあるよう。今季の試合数は32と増え、
賞金総額もツアー史上最高額となり、日本ツアーに匹敵する規模に迫る勢いと聞きます。
例えば、2010年の韓国ツアー賞金女王は、イ・ボミ選手で獲得賞金金額は、日本円にして
約5,544万円でした。同年の日本ツアー賞金女王のアン・ソンジュ選手は、約1億4,507万円を
<イ・ボミ選手とアン・ソンジュ選手>
獲得しており、その差約3倍でした。それが今季6勝し賞金ランキ1位を走るパク・ミンジ
選手は、約1億3,333万円で、日本ツアーの上位選手に匹敵する額を稼いでいますからネ。
もちろん米国ツアーで、毎年コンスタントにシード権をゲットして優勝も出来れば、日本や
韓国よりも賞金を稼げます。ただ、若い選手が慣れない日米で戦うよりも、自国のツアーが
充実していれば、わざわざ海外に出ていく選手は少なくなるのは当然でしょうネ。
<9月14日付のタイ人女子の世界ランク>
日米ツアーに出ていく韓国選手は少なくなりましたが、近年はタイ人女子が海を渡っています。
かつて韓国の女子選手たちは、1998年に米国ツアーのメジャーで2勝したパク・セリ選手の
背中を追い、積極的に米国ツアーに進出しました。今は世界ランク1位にもなり10勝している
アリヤ・ジュタヌガーン選手を追って、十数名のタイ人女子が米国ツアーで戦っています。
近い将来、米国女子ツアーでは、韓国選手に代わってタイ人選手の活躍が目立って来るかもネ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます