タイ国の人は普通、美容のために体重を減らすことには重要視します。 一般の通常
医療では、肥満の治療法は 特に無いでしょう。医師に頼らず食事でコントロールできると
思いがちですからネ。 日本もそうかも知れませんけど。 昨日からの続きです ・・・
肥満の治療法が確立され、正しい減量に成功すれば、合併症を最小限に抑え、病気の
治療費も下げることができると、昨日のタマサート大学のサニット博士も述べています。
ましてや、ウィズコロナの時代。特に近年、多くなっている幼児の肥満には要注意です。
タイ国にも、NCDs(Non-communicable diseases = 非感染性疾患)という医師たちで
構成されたタイNCD同盟というのがあります。 NCDsとは具体的に、WHOの定義で、
不健康な食事や運動不足、喫煙、過度の飲酒、大気汚染などにより引き起こされる、
がん・糖尿病・循環器疾患・呼吸器疾患を初めとする慢性疾患を総称したものです。
そのタイNCD同盟の代表であるラダ・モースワン博士は、“最近5歳未満の子供が、かつて
ないほど太りすぎている” と指摘しています。 その結果、運動不足になり脚の曲がり、
動作の緩慢、睡眠の質の低下など、成長に障害をきたす状態が起こり易くなるといいます。
ゲームに夢中になる子も多くなっていますから尚更です。これも日本でも同じかも知れません。
肥満の子供は、呼吸器や心血管に悪影響し、慢性疾患で死亡する可能性が通常の
子供の4倍も高いと話しています。 そんな子がコロナに感染したら一大事です。
世界肥満連合(WOF)には、肥満と重症化の関連を裏付ける報告があるといいます。WOFは、
2021年2月までに新型コロナウイルスでの死亡者 約250万人のうち約220万人が「肥満者の
割合が5割を超えている国に集中していた」という調査結果をまとめたそうです。
肥満率が6~7割の米国・英国・ベルギーでは、人口10万人あたりの死亡数が100人を
超えているのに対し、肥満率が約3割の日本などでは10人を切っているようです。
つまり、太っていると新型コロナウイルスでの死亡率が10倍以上も高くなるわけで、
「肥満」が命取りになっていることが分ります。 そもそも太っていると新型コロナ
ウイルスに限らず、様々な感染症に罹り易く、重症化し易いのでしょうネ。
先のダラ博士は、“肥満の子供たちには、脂肪分の多い食べ物や塩辛い食べ物だけでなく、食事
全体を調節すること。そして、甘い食べものを控え、甘い炭酸飲料は避けるべきで 水分と牛乳の
摂取を奨励すべきだ” と訴えていました。 タイ国を心配している場合ではありませんけどネ。
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